玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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再会

▼フランスでテロがあったり、日本人二人の殺害予告があったり、最近はテロ関連のニュースが多い。国同士の戦争は20世紀で終わり、21世紀はテロ組織と国の戦争になっていくのだろうか。


▼友人夫婦の家にお邪魔。友人夫婦の子ター坊(小学5年)と話す。「見て見て」と、わたしの手を取って、ター坊の部屋に連れて行かれる。カーテンを閉めて、電気を消して、突然上着を脱ぎ出すター坊。あ、襲われると思う間もなく、ター坊の上着からパチパチと青白い火花が散った。アクリル100%の上着である。

「すごい?すごい?」と興奮している。お気に入りの上着のようで、冬はずっとこれを着て、友達に見せびらかしているらしい。すごいのはわかったので、こっちに来ないで下さい。しかし、何をしていても楽しそうな人だな。


▼久しぶりに幼馴染に会う。しばらく話しているとラジオのチューニングが合ったときのように、急に当時の感覚が戻ってくる。ああ、こういう感じで会話をしていた。その感覚が懐かしい。二人にしかわからない冗談を言い合う。しかし、その冗談は、中学ぐらいからずっと言い続けていた気もする。ここまで進歩しないのもすごい。

友人が急に「友達は量じゃないよな、質だよな!」などと恥ずかしいことを言い出したので困惑する。「量も質も、まったく揃ってないけどな」などと返すと、そっくりそのまま自分にも突き刺さるのでやめておいた。

しかし、なんだ突然。これは借金でも申し込まれるのではないかと思いました。違いました。軽い自己嫌悪に陥る。逆に奢ってもらうという。ああ、さっきまで借金の申し込みではないかと疑ったわたしを許してほしい。今なら連帯保証人の判も押せる。などと思いつつ帰宅。楽しいひとときであった。


▼トリック完結編である「トリック劇場版 ラストステージ」をテレビで観る。ドラマ開始から14年も経ったんですね。仲間由紀恵さんも阿部寛さんも歳をとったなという。14年て、生まれた子供が中学二年になっているということか。こわー!

作品の出来は初期の輝きを感じられないものの、一作目と重ねてくるラストシーンが見事でした。14年という時間の長さにしみじみとさせられました。感傷的になる。
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