玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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セスキ炭酸ソーダ

NHK朝の番組で掃除特集を見る。掃除とか料理とか、やるやらないは別にして観るのが好きだ。フライパンの油汚れを浮かせて取る通販番組などワクワクする。わりとなんでもワクワクしがちの人生。たいへんお得になっております。

今回は台所の掃除。ある家庭にお邪魔して換気扇の汚れを落とすという内容。こういうのって、お邪魔するサンプル家庭はそれほど汚れてないことが多い。だが、今回訪問した家庭は本当に汚れていた。換気扇をはずすと、油とホコリが混ざってツララのようになっている。おおお、こ、これはホンマもんや‥‥、と思いました。思わずニセ関西弁になるすごさ。

しかし、この主婦の人は出演しても問題ないのだろうか。夫のご両親とか、近所の人とか、こういった番組に出ることでいろいろ言われたりしないのかな。「あそこの家、絶望的に汚いぞ」とか。心配だ。わたしが心配してもしかたないが。で、その絶望的に汚い換気扇の汚れが落ちたので感心した。セスキ炭酸ソーダというもので落としていた。

わたしもさっそく買ってきた。セスキたんと呼べば、ゆるキャラのようである。セスキたんの口癖は「換気扇の汚れは落とせても、心の汚れまでは落とせない‥‥」である。闇を抱えている。セスキたんに何があったのか。

そんなセスキたんを買ったはいいが掃除はしてない。いつかするのであろうか。そういえば、以前の会社に掃除が趣味の同僚がいた。毎日掃除するというから驚いた。同じ場所ではなく、曜日によって違う場所を掃除するという。家が奇麗な人というのは、そうやってきれいに保っているのだと感心した。感心したが、わたしはまったく実行していない。進歩しないままに歳も暮れゆく。
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