玉川上水日記

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映画「アウトロー」

アウトロー
Jack Reacher / 2012年 / アメリカ / 監督:クリストファー・マッカリー / 犯罪、サスペンス


かっこいいボクを見て!
【あらすじ】
連続狙撃事件を捜査する謎の男ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)。ようするに、かっこいいトムさんを見て!という映画。はい。

【感想】
この映画、どこかで観たような不思議な感じがあるんですよね。何かと思っていたら、自警団ものに近い。「法律で裁けないのなら俺が裁く」とか、そういうやつです。チャールズ・ブロンソンがよくやってたなあ。何が新しいかといえば、トム・クルーズはこういった路線はなかったですね。

どうじゃあ!と、かっこよく殺陣を決めるトム様。うーん、50歳とは思えないねえ。先日、仕事でお会いした部長も50歳でしたが「手が肩から上にあがらない。ヒザが常に痛い」と言っていた。それを考えると、この動きはすごい。比較の対象が悪かった。

トム・クルーズが使う格闘術はちょっと変わっている。検索してみるとキーシファイティングメソッドというらしい。キーシよりケェイシのほうが元の発音に近い。腹筋をするときのように頭を両手で覆って、肘や膝を中心にして戦っていきます。一言で言うなら、亀みたい。強い亀。映画「バットマン・ビキンズ」でも取り入れられていたようですが、全然気づかなかった。この映画では実に効果的に使われています。かっこよい。

連続狙撃事件の犯人の弁護士がヘレン(ロザムンド・パイク 写真左)。主人公と一緒に捜査をすすめていく。とてもきれいな人ですが、胸が強調されている服装が多くて気になった。サービスのつもりなのかもしれないが、本筋に関係ないお色気である。今じゃないという。

映画の前半は、狙撃の謎を中心に話が盛り上がっていくので、関係ないところでお色気が出ると気持ちが逸れる。でも、嬉しい人は嬉しいのだろうし。難しい問題ですよねえ。まったく嬉しくないかといえば、そういうわけでもないですし、どうしても胸を出したいというならわたしはとめませんけども。どうでもいいですか。はい。

この映画は前半と後半はまったく種類が違うように感じた。前半はちょっとホームズっぽい。ホームズが、ワトソンの靴についた赤土から行き先を推理する場面があるが、あれと似たような印象。だけど、この映画はちょっと推理が強引なんですよね。

そんな断言して大丈夫か。他の可能性もあるのでは?と観ていて心配になる。でも、いいんです!トム様がそう主張するなら、あたい信じる!まあ、そんなふうにして観続けました。
途中まで真面目に推理をやっていたものの、なぜか終盤は悪者のアジトへ殴りこみということになる。ここらへんから、雰囲気が西部劇みたい。最後は武器を捨てて殴りあいの決闘。うーん、まさにかっこいいトム様を観る映画である。そして、トム様はかっこよかったのである。だから、それでいいと思いますよ。部長とは違うなあ。お腹が出すぎて、靴ヒモがうまく結べない部長とはまるで違う。わたしは部長の悪口を言いたいだけだ。

勧善懲悪ものが好きな人にお薦めです。

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