玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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赤い洗面器の男

▼肺炎になったと書いてから、コメントやメールを頂いたりした。一行ちょろっと書いただけでこんなに同情してもらえるとは。そうか、今まで病気になっても特に触れないできたが、これからはどんどん触れていこう。文末に、ゲホゲホなどと付けるようにしよう。そもそも人から同情される以外、病気になる意味がありましょうか。まあ、もう全快したんですけど。できれば全快したことをばれずにいたい、ゲホゲホ。

▼今更ですが「赤い洗面器の男」の話。三谷幸喜さんが関わった作品には、ごくたまにこの話が出る。場面によってセリフは少し違うが、だいたい似たような内容。

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職務熱心といえば、こんな笑い話を聞いたことがあります。ある晴れた日の午後、道を歩いていたら赤い洗面器を頭に乗せた男が歩いてきました。洗面器の中にはたっぷりの水、男はその水を一滴もこぼさないように、ゆっくりゆっくり歩いてきます。私は勇気をふるって「ちょっとすいませんが、あなたどうして、そんな赤い洗面器なんか頭に乗せて歩いているんですか?」と聞いてみました。すると男は答えました。「それは君の…」(wikipedia
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毎回、オチは語られずに邪魔が入ってしまう。オチが語られないことも含めて冗談なのだろうと思う。もっとも、オチはきちんと用意されていると三谷さんはどこかで語っていた。

今までは「赤い洗面器の男」の話は、ダジャレなのかと思っていた。「赤い洗面器」で、オチはアカセン(明かせない)というような。くだらないですが。

で、先日、小津安二郎監督の特集を観ました。小津監督の映画は白黒の作品もあればカラーの作品もある。カラーで撮ったときには赤い小物がとても印象的に使われている。小津監督が特に好んで使っていたのが赤のヤカンだったという。

「小津 赤いヤカン」で検索すると、いろいろ画像が出てくる。小津監督といえば赤のヤカンというのは有名な話らしい。三谷さんは小津監督のエピソードを知っていて、自分は赤の洗面器にしようと思ったのではないか。なんとなくそんなことを思いました。
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