玉川上水日記

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映画「パンドラム」

パンドラム
Pandorum / 2009年 / ドイツ・アメリカ / 監督:クリスチャン・アルヴァート / SF


BとAを行ったり来たり。
【あらすじ】
資源不足により地球から惑星タニスへ移住することとなった人類。選ばれた6万人の人々は、宇宙船エリジウムに乗り込んだ。船内で冷凍睡眠から目覚めたら、二人しかいませんでした。みんな、どこー?

【感想】
作品の出来とは別に、好きか嫌いかというのがありますが、こんなの大好きですねー。閉鎖空間、謎のモンスター、パンドラム症候群という謎の病気‥‥、ワクワクですなあ!

でも全体的にどこかで観た感じというのが少し残念。

こちら、主人公のバウアー伍長(ベン・フォスター)。ちょ、ちょっとー!ここはどこ!どうなってんのお!みたいなオープニングです。いいですねえ、このパニくり方。パニくっている人を見ると、心が和みます。変なのかな。

冷凍睡眠明けということで記憶も曖昧ですが、宇宙船イリジウムで惑星タニスへの旅をしているところでした。

左はペイトン中尉(デニス・クエイド)。起きたら二人だけというね。電気も落ちているみたいだし、バウアーは調査と電源を回復させるため、船の原子炉に向かいます。

いろいろあって仲間を回収。このスタイルの良いお姉さんは科学者。だが、格闘技の達人で武器の扱いにも長けているという。うーん、なんだろうねえ、こういう設定。髪型もだけど「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチを思わせます。何かに似ているなと思わせてしまうのが、やはりちょっと惜しい。

右の人は農業担当の人ですが、やはり武術の達人で槍を扱う。格闘技の達人ていう設定がねえ、ちょっと無理っぽい感じもするけど、普通の人はモンスターに食べられちゃってるってことで仕方ないのかなあ。左の人は悪い人。ナイナイの岡村さんに似ています。すぐ死ぬ。

そういえば、ものすごくかわいそうな人がいて、冷凍睡眠から覚めた瞬間にモンスターにワラワラたかられて死ぬという人がいます。わけもわからず食われてしまう。嫌な死に方ランキングベスト3には入る。

で、この映画、ストーリーがけっこう良くできています。パンドラム症候群という謎の病気が効いていて、設定が謎めいており魅力的。ただ、作り手のサービス精神が旺盛なのか、モンスターが出たり、スタイル抜群のお姉さんが出たり、どこを中心にしたいのかがよくわからなかった。パンドラムを中心にしたミステリーというのも見たかった。

で、「B級とA級を行ったり来たり」と失礼なことを書きましたが、なぜそう思ったかというと原子炉である。宇宙船の電源を回復させるため原子炉に向かった主人公は、苦難の末に原子炉にたどり着く。原子炉自体、誰でも近づけるし、その下でモンスターがたくさん寝てたりする。オープンな原子炉だな!

味方にモンスターを引きつけてもらい、その隙に原子炉を操作するんだけど、操作に必要な特別な道具もない。未来のセキュリティって、どうなってんだろ‥‥。誰でも操作できる上に、ボタンで簡単にピッポッパ!で終了という、うちの電子レンジのほうが難しい。原子炉って、そんなお手軽でいいのか!

ま、そういうこともございましてB級と言ってしまった。ただ、宇宙船のCGなどは安っぽい感じもせず、いい雰囲気が出ていると思います。SF好きの方はいいかもしれません。


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