玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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七夕

▼暑くなってきました。エアコンのフィルターを掃除。まだ使ってはいないが、そういう季節である。そういう季節到来。

▼友人夫婦の家にお邪魔。友人夫婦の子ター坊(小学4年)と話す。「今日は七夕だから、カレーとチョコモナカジャンボなんだよ!」と浮かれていた。お宅だけのルールだと思いますが。

思えば七夕というのも変な行事。一年に一度しか出会えない織姫と彦星に願い事をするのも不思議。他人の願い事を叶えるより、自分たちが出会えるようにすべきではないか。自分の頭の上の蝿も追えぬやつらに人様の願い事を叶える力量はない。断じてぬぁーい!

なにこの上からの態度。ねえ、どうかしましたか。所詮、人が作った行事である。そんなことを言えば根も葉もない話だが。

なので、七夕にカレーを食べるという習慣があらたに加わったところで笑うべきではないのかもしれない。しかし、カレーはまだしもチョコモナカジャンボはいかん気がする。これが、おはぎやお団子ならば問題はない。ちょっと行事として加えるには歴史が浅いというか、わたしはまだチョコモナカジャンボに心を許していない部分がある。

▼暑いので散髪に。髪を切りに行くと店先に値段が表示されていることがある。だがしかしですよ、値段より大切なものがあるのではないか。当然、腕というのはある。でも、腕といっても整形するわけじゃないし、なにせ土台が土台である。わたしのような妖怪がジャニーズジュニアにはなれまい。

だから、腕も土台も目をつぶるとして、切る人との相性や居心地の良さというかね、そこは重視したい。べつに面白いことを言ってもらわなくてもいいんです。考え方があまりに違う人の話に相槌を打ち続けるのがつらい。いっそ、しゃべらなくてもかまわない。これ前にも書いた気がするなあ。店には値段よりも切り手の属性「無口」「おしゃべり」「スポーツ好き」「引きこもり」とか、表示してほしい。

今回は、ずーっと矢口真里さんの不倫の話を聞かされていた。わたしと矢口さんとはまったく関係がないので、不倫はおろか、矢口さんが火星に行こうが猿の義足を作る人になろうがかまわない。わたしの生活にまったく影響しない。だから怒りとか、失望とか、そういった感情がない。

ないんだけども「ダンナの外出中に男を家に入れるなんて、とんでもない女だ」と言われると、それに同意しないのもまた聖人君子ぶっているようで居心地が悪い。かといって、思ってもいないのに同意するのも腑に落ちない。

そりゃ、人間だから不倫することもあるだろうなあ、ぐらいしか思わない。何も言うべきことがない。同意も批難も弁護もしないまま、居心地の悪い時間を過ごした。切ってくれた方も、ノリの悪いやつだと思っただろう。ノリを母の胎内に置き忘れて生まれてきたのがわたしだ。胎内にいる間は、踊り狂う毎日でしたね。

で、こういうときどういった態度をとればいいのか。「わたしは、人にあれこれ言えるような立派な生き方をしてこなかった人間ですし、むしろ人を傷つけてしまったことも多くあります。そんなわたしが、矢口さんに言えることは何もありません。そもそも利害関係もない赤の他人が、矢口さんを責めるということは、どんな条件でなら正当化されうるのでしょうか」などと言えば、出たー!めんどくさいやつ出たー!って、なるので寝たフリをした。
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