玉川上水日記

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映画「アベンジャーズ」

アベンジャーズ
The Avengers / 2012年 / アメリカ / 監督:ジョス・ウィードン / SF、アクション


神々の大ゲンカ
【あらすじ】
宇宙からの侵略者をヒーローみんなで撃退するよ。でも、ヒーローたちは仲があまり良くないのでした。

【感想】
日本よ、これが映画だ。」という、かなり挑発的なキャッチコピーで話題になったアベンジャーズ。ようやく観ました。このキャッチコピーを耳にしたときは、そんな派手なことを言って大丈夫なのかと気になっていた。

「日本よ、こういう映画もありだと思うんですけど、どうでしょうかねえ?」ぐらいにしとけばと思ったが、はたしてそれはコピーなのか。

ストーリーはすごくシンプルなんです。神々の国アスガルドから宇宙空間に飛ばされたロキ(トム・ヒドルストン)が、悪い宇宙人をくどいて地球に攻め込んでくる。

それをヒーローたちで結成されたチーム「アベンジャーズ」が迎え撃つ。
しかし、この象かサーベルタイガーを思わせるロキの兜。映画を観ている間は特に気にならなかったのですが、あらためて観ると変だ。パリコレでこういうの見た。罰ゲームでこんなかっこうをしているわけではありません。

アメコミヒーローものといえばCGですけど、いや本当にすごかったですね。この空母はCGで作られており、甲板のシーンは駐車場で撮影したとメイキングで語られておりました。もうすごすぎてどこがCGで、どこが実写でとか、まったくわからないんですよね。面白ければなんでもいいです。

で、勢ぞろいしたヒーローが盛大に揉めます。ギリシャ神話の神様というのは勝手でやりたい放題ですけど、あんな感じ。ヒーローたちが、ものすごい能力を使って味方同士でケンカ。敵とも戦うけど。マイティ・ソークリス・ヘムズワース)と、キャプテン・アメリカクリス・エヴァンス)、アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)のケンカは派手で面白い。

キャプテン・アメリカ(真ん中の青)とアイアンマン(右、赤)の口ゲンカもいい。アイアンマンに向かって「おまえはスーツ着てないと何もできないんだから、さっさとスーツ着れば?」みたいなのや、キャプテン・アメリカには「おまえは薬で強くなっただけで、ただの実験台でしょ?哀れ~」みたいな罵り合いをする。うーん、実にギリギリのライン。それを言うか。夫婦なら別居する。

ヒーローが6人出ているにもかかわらず、それぞれ見せ場が用意されているのもいい。能力に差はあるんだけど、それぞれがんばっているのがわかる。マイティ・ソーのハンマーやホーク・アイ(ジェレミー・レナー)の弓が欲しくなった。ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)とハルク(マーク・ラファロ)の追いかけっこも楽しい。ハルクは戦艦みたいなのを殴ってとめたり、ロキをボコボコにしたり、見せ場が盛りだくさんでしたね。

映画を観終わった今、「日本よ、これが映画だ。」と言われれば「そうですね。これはハリウッドにしか作れないね」と思います。面白さというのは期待との差で測られるところがありますが、どうしても「これが映画だ」などと言われれば「ふーん、どーだろねー」と、やや批判的な感情と、そこまで言うからにはという期待で観てしまうのだけど、そのマイナス要素を振り切って、プラスまで持ってくる、アメリカにしか作れない娯楽映画でした。

最初は静かというか地味な始まり方だったのですが、後半の戦闘シーンの盛り上がりはすごかったですね。ワクワクしました。しかし、バットマンスパイダーマン、エックスメンはここには入らないのかとか、今一つアメコミルールがわからない。多すぎるからいいのか。それにしても楽しかったなあ。

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