玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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お土産

多摩六都科学館のお土産をもらう。宇宙食と同じフリーズドライ製法で作られているたこ焼きとロールケーキ。包装がかっこよろしい。


4つしか入ってない。味は、たこ焼き味のスナック菓子をしけさせてパサパサにしたような感じ。宇宙で生きていくのも大変。

ロールケーキはものすごく小さいんですよね。3つだけ。緑のやつはペットボトルのフタです。こちらも親の仇みたいにパッサパサの味である。お水ほしい。たこ焼きが525円、ロールケーキが630円です。たっかー!宇宙たかいわー!って、悪口言いながら食べた。

あと、温度計付きのエンピツも頂いた。

34度まで計れます。なぜ人はエンピツに温度計を付けてしまうのか。宇宙の始まりと同様、永遠の謎である。

それにしても、温度計付きのエンピツ、万華鏡、提灯とか、お土産物には意味不明の物が多い。もっとも意味不明なのは修学旅行土産の木刀だろうけど。木刀に温度計を付けるのはどうだ。相手を殴って気温も測れる。狂人一歩手前。

玄侑宗久というお坊さんの本をたまに読みます。まあ、わからないことが書いてあるんだよなあ。わかるというのはそれなりに大事なんですけど、わかるんだから読まなくていいだろうとも思う。だから、わからない本を読むことが多いんですけど、それにしたってわからない。

死がテーマになっていることが多いけど、ここまでわからないのはわたしが死についてきちんと考えていないからなのだろう。肉屋は牛の部位を、魚屋は鮪の部位を細かく分類している。必要がないと人は分類しようとはしない。わたしにとって死は未分類でもかまわなかったということである。そろそろ死について考えてもいい年齢なのだろう。

英語やパソコンを学んでも使わないで一生を終えることがあるかもしれない。でも、死だけは万人に訪れる。とすれば、死そのものや、死を受け入れることを学ぶのは当然とも思える。じゃあ宗教でも、というのは早計すぎるし、そこで安易に宗教にいってしまうのはずるい気がする。先人が苦労して出した解答を盗み見るようで。

悩んで悩んで悩み抜いて青木ヶ原樹海を一ヶ月間さまよった後、宗教にはまってもいいんじゃないか。死んでなければ。何かあったのか、わたしは。

物事を納得するには、それについて悩んだ後にはじめて得心できる。たいして悩んでないうちに目の前に答えを出されても、答えを答えと認識できないことがある。この対談集は理解できないところもあるものの面白く読めるし、死を肯定的に考える入門書としていいかもしれない。また5年もすれば感じ方も変わっているだろう。

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