玉川上水日記

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映画「ハングリー・ラビット」

ハングリー・ラビット
2011年 / アメリカ / ロジャー・ドナルドソン / サスペンス


ショボンとしているニコラス・ケイジが好きだ!
【あらすじ】
代理殺人を依頼したら、犯罪に巻き込まれました。

【感想】
それにしてもニコラス・ケイジは仕事選ばないんである。作品の質の差が激しい。どういう基準で脚本選んでんのかなあ。目の前に封筒が3つぐらいあって、中身は見ずに「これ!」みたいな直感で選んでるんだろうか。不思議。

この映画の原題は「seeking justice」なんですが、邦題の「ハングリー・ラビット」(空腹の兔)のほうが謎めいていて魅力的だと思う。まあ、いいのは邦題だけだったんだよ‥‥。

謎の仮面を付けてはしゃぐニコラス・ケイジとその妻。右は謎の組織の支部長サイモン(ガイ・ピアース)。

奥さんが暴漢に襲われ、その報復のために謎の組織に復讐を依頼してしまう。そしたらば、あとになって組織から別の人間を殺すように脅迫されるのでした。この組織というのが実に雑なんですよ。

素人に殺人を依頼するってのがなあ、本当によろしくない。完全な仕事をする気がまるでない。善悪は別としてきちっとした仕事を望みたいじゃないか。そのくせニコラス・ケイジがびびってターゲットを殺せないと、マメに脅迫はする。

勤務先の学校のホワイトボードに、サイモンの電話番号をでかでかと書く。犯罪者の電話番号を、生徒がぎっしり入っている教室に書いていいものなのか。で、家に帰れば、冷蔵庫に張ってあるアルファベットのマグネットを並べ替えて「CHOOSE」と書いてある。地味すぎる嫌がらせ。気づかなかったらどうしよう。

こう、もっとあるでしょ?カミソリの刃を送るとか、脅迫電話をするとか、ペットの死体を送るとか、そういう定番の嫌なやつがさあ!本当に地味なんですよ。そんなマメにニコラス・ケイジを困らせたり、脅したりする力があるんだったら、自分たちで殺人をしたほうが早いと思うんだけども‥‥。で、組織の正体をつかんだニコラスを素人暗殺者が狙うわけですが、あっけなく失敗する。

どうも悪の組織がマヌケで困る。バイキンマンと同じぐらいの計画性しかないんだよなあ。ニコラスは特殊部隊でもCIAでもなく学校の先生なんだけどねえ。うーん、もうちょっとしっかりしてほしい。お願いします。悪人としての鍛錬が足りない。まずは、みんなでピンポンダッシュから始めようか。


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