玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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好き

▼先日クリーニング屋に行きました。その店のカウンターに注意書きが出ている。
「店内での恫喝、いやがらせなどの迷惑行為はお断りさせていただいております」とある。当然のことだし、あらためて書くまでもないと思う。むしろ「迷惑行為、クレーム大歓迎!」とか「恫喝0円!罵倒し放題!」だったら書いたほうがいいけど。なにその気持ち悪い店。

とにかく謎の店である。謎の店にクリーニングをお願いしている。

▼有吉さんが12月3日時点で孫さんを抜いてツイッターのフォロワー数日本一になったという記事を読む。フォロワー数180万てすごいなあ。ちょっとした権力者ですよ。うっかり携帯をどこかに置き忘れるなどできないし、酔っ払って変なツイートをしてしまったらと考えると恐ろしい。

有吉さんの言葉で有名なのが「ブレイクするっていうことはバカに見つかるってこと」というのがある。これももちろん印象的だったんですけど、わたしがもっとも心に残っているのは以下のような話だった。
SMクラブに行ったときはSコースを頼むべき。自分がご主人様だったら奴隷に『俺をいじめろ!』って命令できるので両方楽しめる」

天才か。一粒で二度美味しいとは、まさにこのこと。

吉田豪さんというインタビュアー、コラムニストがいます。以前に著作を読んだとき驚いたのですが、本当に取材対象の研究をよくされている。本人が忘れているようなことまでも記憶していて相手を驚かせるシーンがしばしば出てくる。毎回、相手の懐に入り込んで面白い話を聞きだしてくる。もちろん相手を怒らせてしまったり、失敗することもあるそうですが。

相手のことをよく知るというのは「好きになる」「尊敬する」というのに近いのではないか。こういう姿勢がいい仕事をするには大事だ。相手をごく自然に好きになれればその相手のためにいろいろとしてやりたくなる。結果として質の高い仕事ができる。相手だって悪い気はしない。そういう感情は相手にも伝わるし、よい循環を生むにちがいない。逆も然りである。

相手のことを知るとか気に掛けるというのは、基本的な好意の表し方なのだろう。映画で、元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラが彼の身の周りの人々を気遣うシーンが出てくる。彼を収監していた監獄の看守だったり、ボディーガードだったり、ごくふつうの人たちである。彼らの家族の健康とか進路とかを気に掛けて「お母さんの病気はどう?」などと訊いているのだ。

そういう気遣いが計算ではなく自然にできるから魅力的なのだろうなあ。成績の良い営業の人もきっとこういう種類の人ではないか。計算や演技で人を好きになるフリというのはできるけど、そんなフリを長くし続けるのは苦しい。こういう人たちは計算ではなく、本当に人が好きで、そこに周りの人たちはごく自然に惹かれてしまうのだろう。

だからこれからは初対面の人を好きになっていこうと思います。皆さんのことを知りたいから、ぶしつけにも年収や性癖をどんどん聞いていきます。それは下世話な好奇心ではなく愛なのです。初対面でどんどん抱きついていこうと思うんですよ、下半身を露出しながら。通報はやめてください。これは愛情の表現じゃないか!

▼あのー、ちゃんとしたことを書こうと思ったんですよ。途中まではねえ。なんでこうなっちゃうんだろうねえ。
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