玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ランニング

▼唐突ではあるものの、やはり少し走ったほうがいいのではないか。

▼で、20分ほど走ったが走るというのは実に疲れる。もう何もやる気が起きないのだった。こんな日記を書くにも意外と体力がいる。体力というか「さて日記でも書くか」と思う気力というか。気力というのは体力を基にして成り立っているのだと思う。

疲れてしまうと「もう今日はいいか」となる。わたしはよくそうなり勝ちだ。ということで走ることにした。日記のために走る男、それがわたしだ。

もったいつけて言ってみたがかっこよくならなかった。

▼走るといっても準備が必要である。友人Nは以前健康のために海まで走っていた。しかし彼はジーパンにTシャツという私服で走っていた。そのため頻繁に「どうしましたか」と警察に呼び止められていたそうである。だいの大人が私服で走ってきたら何か事件があったと思われてもしかたない。

「どうしましたかって見たらわかるだろ」と怒っていたNであるが、わたしが警官なら迷わず撃っている。30代半ばで小太りの醜いおっさんがハアハアしながら走ってきたら、額の真ん中を一発で撃ち抜いても合法ではないか。合法に違いない。金一封ください。

なので見た目としても怪しくないかっこうで、かつ爽やかで踊るようなステップで軽快にランニングしたいものである。が、実のところわたしもハアハアしてるのだから困る。いつ撃ち殺されても文句は言えない。体重も先月までは標準体重+2キロのとこまできていたのに、そこから着実に増えている。育ち盛りである。忘年会や正月で冬は増えるんだよね。

▼自然保護や動物写真で有名なナショナルジオグラフィックという雑誌がある。もっとも、雑誌よりもケーブルテレビでやっているナショナルジオグラフィックチャンネルのほうが有名かもしれない。わたしもたまに観ることがあります。

あの雑誌がアメリカでは人気で定期購読者が多いという。それが日本に上陸したんだけど、日本ではさっぱり売れない。それがなぜかという話を聞きました。アメリカでは家に人を招待して、主人が飲み物などを作っている間、お客は居間でパラパラと雑誌をめくって待っている。そのときに置いてあるのがナショナルジオグラフィックということらしい。

ナショナルジオグラフィックを購読していることが中流家庭以上というステータスで、雑誌というよりインテリアとして消費されている、見栄の部分が多いということでした。たしかに日本で家に人を呼ぶことはそんなに多くはない。

昔は上司の家に年始のご挨拶に伺いましたが、最近はそういうこともありませんね。そのときは百科事典や文学全集がインテリアとして消費されていたのだろう。実際に何かを調べるにしても百科辞典よりネットを使うのが当たり前になってしまった。そういえば百科事典のセールスマンもすっかり見かけなくなりましたね。

▼しみじみしとるわー。なにこのしみじみした日記は。もっと血で血を洗うような戦慄の展開が必要だと思います。それは日記なのか。
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