玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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逃げる人

▼気付けば11月も中旬である。東京もかなり寒くなってきたものの、紅葉が見頃になるにはまだ1,2週間かかるかもしれない。北海道の方のサイトをのぞいたらもう初雪だそうだから、こちらなどはずいぶんのんびりしたものである。

友人夫婦の家にお邪魔する。お土産にタコ焼きを買っていった。友人夫婦の子ター坊(小学三年)が慌てて食べようとする。
「熱いからフーフーしてから食べたほうがいい」と忠告すると、大きな声で「フーフー!」と言ってタコ焼きを口に放り込んだ。
「本当だー!フーフーって言って食べると熱くな‥‥あ!あひぃ~!?あひひひ」って言ってました。やけどした。小学三年はバカなのだろうか。フーフーを冷たくなるおまじないと思ったらしい。日本の将来が心配だ。

▼ずーいぶん久しぶりの更新ではないですか。特になにをしてたわけでもないんですが。皆さまからは「早く更新して」とか「最近書かないけどどうしたんですか」など矢の催促。そういうのがさあ、一件もないのね。君らはほんとうにもう!

だ、誰もきてないのでしょうか?

そういえばAKBの人が逃げましたね。三週間ぐらい前のニュースを今更書きますが。一ヶ月一万円生活という番組の企画で五日目に逃亡という。なかなかの逃げっぷり。テレビでちらっと観たぐらいでよくは知らないんだけど。

逃げようと思っても普通は逃げられないからなあ。朝、起きたら会社行きたくないとかそういうのは誰でもあると思います。でも一応、すずめの涙ほどの責任感とか、逃げたら周りから怒られるんじゃないかとかで実際に逃げはしない。一日だけ病気でさぼるぐらいが関の山である。そこを振り切ってダーッと逃げてしまうという。きっと逃げた本人は逃亡中、やきもきしてつらかったのではないか。

宮城谷昌光という小説家がいます。古代中国を取り上げた歴史小説の書き手としては司馬遼太郎のあとはこの人しかいないと思う。あの人もたしか逃げたんじゃなかったかなあ。大学の恩師に紹介してもらった新聞社をたしか一日で逃亡したとか、エッセイで読んだ覚えがある。

逃げる人を見ると、つい笑ってしまう。わたしが駄目な人間だからだろうけど、共感半分、うらやましさ半分という。長い人生で見ると全然たいしたことでもないから、またがんばりゃいいんじゃないのというぐらいの話ですけど。

で、ツイッターとかでものすごく怒ってる人がいてそれが面白かった。仕事に対する責任感がないとか、そりゃそうなんですけども。べつにその人に迷惑かかってないしなあ。なんだか不思議だよ。わたしとしても、今回逃げた河西さんには真摯に反省してもらいたいですね。「次は絶対にやり遂げます!」と番組で誓って、また一ヶ月一万円生活に挑戦してほしい。

そんで今度は一日目に高級レストランでスィーツを一万円分食べまくって逃亡とか、最終日までダントツでリードしつつ、なぜか最後の最後に駄菓子を買いまくって敗北とか、理解不能な行動で視聴者の心を鷲づかみにしてほしいもの。
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