玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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リンゴ10個を3人で平等にわけるには?

▼知り合いからこの問題を聞いておおまかに答えを考えた。だいたい以下の4つのタイプに分類できる気がする。 ①1人3個ずつ分けた後、残り1つを強引に3等分。 ②1人3個ずつ分けた後、ジュースなどに変えて3等分。 ③1人3個ずつ分けた後、残り1つを破棄。 ④1人3個ずつ分け、残り1つを話し合いで決める。 ふつうに考えるならばとりあえず3個を3人に分けてしまい、残り1つをどうするかということになりそうだ。だが人によっては「りんごが12個(3で割れる数)揃うまで待つ」という回答を出す人がいるかもしれない。だが重要なのは、この残りの1つをどう処理するかということだろう。 で、各選択肢を見ていきます。 ③1人3個ずつ分けた後、残り1つを破棄。 もっともまずい答えがこれかなあ。無駄にしてしまうのでよくない。最後の1個について腐るまで放置しておき、そのりんごが欲しくなくなった時点で挙手していき、最後まで手を挙げなかった者がもらうという方法もある。いずれにしろりんごの価値が減少するのでよい方法ではない。なので③は除外する。 ①1人3個ずつ分けた後、残り1つを強引に3等分。 時間と費用が許せばベンツのエンブレムのような型を作って3等分したいところだけど、そもそも正確に3等分できないものをどう3等分するかがこの問題の肝なのだろうからこれも除外しておきたい。ただ、今後この問題が複数回起きることが予想できるなら、こういう型を作成するというのもいいのではないでしょうか。 ②1人3個ずつ分けた後、ジュースなどに変えて3等分。 もっともナゾナゾの回答にふさわしいと思う。ただねえジュースを作るのかジャムを作るのか、売ってそのお金を分けるのかわかんないけど、いずれにしろ手間がかかるんだよねえ。あと、「全部をジュースに変える」という方法もありうる。しかしですよ、ふつうに「りんごを分けようぜ~!」と言っていて、勝手に「全部をジュースにしました」という奴がいていいものだろうか。発想がサイコパスすぎやしないだろうか。もはやそれは、りんごではないし。 ④1人3個ずつ分け、残り1つを話し合いで決める。 これがもっとも現実的な気がする。残り1つについてはじゃんけんで決めてもいいし、さらにその1つを3つに切り分けたあとにクジかじゃんけんで取る順を決めてもよい。今後、同じことが起きたときはこの順番をずらしていくという方法もある。つまりさっき1番目に取った人間が3番目になり、2番目が1番目、3番目が2番目と繰り上がる。このときは、りんごの切り手は3番目(最後にりんごを選ぶ者)が担当するとよい。これをローテーションさせる。 入社試験で出そうな問題ですよね。その場合は、一応4つの選択肢を示したうえで、手間と時間を考えるなら④、費用や時間についての制約がないなら①、りんごの形態を変えていいのなら②、完全に分けることにこだわるのであれば③で、状況に応じて判断していけばいいのかな。そこまでしなくても「 ④1人3個ずつ分け、残り1つを話し合いで決める。 」で十分そうだけど。こういう質問の目的は、どうやって周りの人と協調して問題を解決していくのを見るかが目的なので。だから、あえて「全部をジュースにする」などと挑戦してほしいものである。落ちたいのか。 そんなんゴチャゴチャ言わずに力で決めたらええんや!ロシアンルーレットをやって頭を「バーン!」って撃ちぬいて、生き残った人が総取りでいいじゃないか!こっちは生き馬の目を抜く競争社会でやってんだよ!ちんたらりんご3等分なんかしてられん!って答えるのもありだな。落ちます。 この問題を教えてくれた隣席のTさんは「残った1個を土に埋めて、育ったりんごをみんなで分ける。みんな幸せ」という方法を教えてくれた。メルヘンですなー。妖精が飛んでくるようなすてきな回答ではないか。だけど、りんごって埋めて育つのだろうか?埋めるにしても種を埋めればいいんだから実を埋める必要はないし、結局3分割問題は解決していない気がする。 なので残り1個を埋める提案に同意して「その方法いいねー!」と乗っておき、みんなが寝静まったところで掘り出して食べるのが正解!と答えたところ「人間が腐っている」と言われました。ありがとうございます。怪物だと思っていたのに人間扱いしてくれて。 だ、だ、だってさあ、埋めて芽が出るってずいぶん先の話じゃんか!収穫できるのってさらに何年も先のことだし。わ、わた、わたしは現実的な解決策を模索してだな!と言ったものの聞いてもらえない。人間どもは耳を貸さない。もはや戦争しかない。