玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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半永久

▼LED電球を買いに行きました。通常の物よりLEDにしたほうが得らしい。電球って毎回サイズがよくわかんないんですよね。どれでも付くのかがわからん。こういうとき電球に詳しい男がいればいいのに。「わかんなーい」って甘えたら「電球のことなら僕に任せておきなよ」っていう男がいればなあ。

来世は美人に生まれて、電球替え用、PC用、運転用、外食用、ペットの散歩用など各種取り揃えたい。今のところは「わかんなーい」って甘えても部屋の観葉植物しか聞いてないので自分で買いに行きました。こうして人は強くなる。

家にあった切れた電球を持っていって「これと同じタイプでLEDのやつをください」と頼んだ。お店の方が商品を紹介してくれる。「LEDは半永久的に使えますから」と言う。ぬぬ、「半永久」とは難しいことを言う。永久が無限だとすれば、それを半分にしても無限なのではないか。

しかしここで店員を追及すべきなのか。「永久に『半』を付けるとはどういう意味でしょうか。そもそもあなたは『永久』をどう定義していますか」と訊くのはめんどくさい人だからやめた。まあさ「長い」って言いたかったんだよね。

以前にLED製品を売っていた人に聞きましたが、今の技術ではもっても10年ぐらいらしいですね。その電球の箱にも4万時間程度と書いてありました。半永久どころか、点けっぱなしにしたら5年ぐらいだ。でもトイレなどに使えば点けっぱなしじゃないから、かなり長くもつかもしれない。

なんだかその店で買うのは納得いかなかったので隣の店で買ってしまった。しかもちょっと高かった。だってあの店の人が半永久とか、いい加減なこと言うからー。わたしだって安い店で買いたかったんだ。

この性格でいろいろ損をしている気がする。もっと大らかで大雑把な性格にならなければならない。目の前で人がはねられても、にっこりと菩薩のように微笑んでいるような、そんな人間にわたしはなりたい。

▼帰り道、永遠について考えた。結婚式で牧師が「永遠(とわ)に彼女を愛し続けることを誓いますか?」と訊く。LEDのことを考えると「永遠」と簡単に口にするのは不誠実ではないか。そもそも永遠など有り得ない。

「いや、永遠っていうと保証がないですし、そもそも死んじゃうことがあるから、そうすると永遠というのはちょっと難しいと思います。だから、生きている状態で特別な事情がない限りなるべくそのようにしたいという希望をこめて、ここはひとつ『半永久に愛し続けるよう努力します』ということで手を打ちたいのですが、いかがでしょうか?」って言って牧師に聖書で殴られればいいと思うんだよ。あと花嫁には刺される。いったいどうしたいのか。

▼先日の膝枕アンケートですがなんと16名もの方にお答えいただきました。ありがとうございます。
・膝枕で耳かきをしてもらうことをどう思いますか。
好き 3件
嫌い 4件
どちらでもない 3件
相手が殺人鬼だったらどうしよう 6件

歪んでるね。実に歪んでる人ばかりだよ。どうしよう。誰にでも好かれる清く正しいサイトを目指していたのに!被害妄想っぽい人が6人もおる。先生はあなたたちを見捨てません。一緒にリハビリをがんばりましょう。
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