玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

映画「エスター」

エスター
2009年 / アメリカ / 監督:ジャウム・コレット=セラ / ホラー・ミステリー

【あらすじ】
子どもを流産した夫婦が、孤児院から女の子を引き取ります。物静かで聡明だけど、少し変わった女の子エスター‥‥。「少し」じゃなかったよ!こわー!

【感想】ネタばれしてません。
原題の「ORPHAN」は「孤児」という意味です。

ホラー映画はあんまり観ないんですよ。怖いってわかってるじゃないですか。お金を払って、時間をかけて、怖い思いをする理由がわからない。お化け屋敷など、逆にお金をくれてもいいと思います。ください。

自分が観たいものばかり観ていると同じような作品に偏ってしまうので、仕方なく観ました。偉そうだな、オイ。で、このエスターですが、面白い。こわおもしろい!お話はホラー映画の王道なのでしょう。おとなしくてかわいらしい子が、徐々に得体の知れない一面を見せてくるという。

見事なのが、孤児の少女エスター(イザベル・ファーマン)です。本当にかわいらしいんですね。これは難しいですよねえ。そのまま撮ったら、ただかわいくなってしまう。悪役の説得力がない。大男の殺人鬼とかだったら、そこにいてくれるだけでいい。そばにいてくれるだけでいいの。生活費とかはわたしが出すから!

ちょっと何言ってるかわかりませんけど。

エスターは、かわいくもあり怖くもありですばらしかった。兄と妹も良かったです。妹のマックス(写真左下)がとくにがんばってました。



ホラー映画の殺人鬼というと「とにかく人が殺したいんだ、グヘヘヘ」という印象ですが、エスターにはそれなりの動機があって犯罪を行っている。オチがきちんとあって、意味のないようなことでも後から考えると、それが伏線だったことがわかる。映画におびえながらも「とても誠実な人が作っているのかもしれない」と、変に感心してしまいました。ミステリーとしても楽しめる映画でした。ホラー映画ファンだけではなく、お薦めです。

JUGEMテーマ:映画