玉川上水日記

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映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」

ライラの冒険 黄金の羅針盤
2007年 / アメリカ / 監督:クリス・ワイツ / ファンタジー
【あらすじ】
子どもたちの連続誘拐事件をいつの間にか捜査してたよ。ライラも子どもだけど。

【感想】 ネタばれなし
ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」などファンタジー映画が好きなので期待して観ました。物語の世界観は緻密さを感じさせるし、小道具や衣装、建築、乗り物も雰囲気があってとてもいい。



中世ですなー。これだよ、これ!という、観ていて楽しくなるのだけど、あのー、肝心のストーリーがね、まったく頭に入ってこない。おそらく原作の分量が膨大なのではないか。ものすごいスピードで物語は進んでいきます。わたしを置き去りにして。

本当に惜しい。世界観やCGがこれほど魅力的なのに。以前、「八日目の蝉」や「ゴールデンスランバー」を観たときにも感じましたが、原作を読んでいる人には面白い映画かもしれません。「ここ、あのシーンね」という。原作のダイジェスト的な楽しみ方というのはできると思う。

ただ、原作を未読の人間にしてみればそれはつらい。作り手が知っていることが観客に十分伝わってこない。「エヴァンゲリオン」のように、あえて世界観のすべてを明らかにしないことで魅力を増すというのではなく、説明不足を感じました。ダイモンとかダストとか教権とか、なんすかー?って思っているうちに映画は進んでいく。



写真はライラのダイモン(守護精霊)である「パンタライモン」。この映画は動物のCGが本当にいいですね。ダイモンは状況に応じていろんな動物に姿を変えますが、その変化もごく自然に表現されています。で、なんで姿を変えられるかとか、あんまり説明がない。変えるんです!とにかく。職人の世界である。理由は聞くな。習うより慣れろ。

ライラがあれやこれやがんばって、最後はいろいろ戦って「じゃ、次は続編で会いましょー!」みたいな終わり方をするのだった。もう、置いてけぼり感がとまらないよ‥‥。前後編にわけて、じっくり撮れば名作になったのかもしれない。

gooのサイトで、この映画の重要な役を演じているニコール・キッドマンのインタビューを読みました。あいかわらずきれいなのだけど、これほどきれいな人でも人前に出るときは自分を鼓舞するものなのか。

普段映画に出演するときは、「演じるのだから、きれいになんて見せてられない」と考えるけれど、今回は美しいドレスを着て、きれいに見せる必要に迫られたの。これって、わたしにとっては難しいことだったわ。実は結構シャイだから、ゴールドのドレスを着て男性たちの前を歩くシーンでは、「深呼吸して。自信を持つのよ」って自分に言い聞かせたくらい。

この人で自信がなければ、他の人はどうなるのだ‥‥。アタイ、もう人前に出られない‥‥。インタビュー記事はこちらから。


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