玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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美味しい物に詳しい男

▼先週末、花火大会のあとに飲み会がありました。そのとき、その場にいた女性の多くが「料理ができて美味しい物をたくさん知っている男がいい」みたいなことを言っていた。たしかに、詳しくないよりは詳しいほうがいいのだろうけど、そんな男面倒くさいだけである。

彼女が記念日にがんばって料理を作ったとします。それが魚料理だったとして、じゃあワインは赤か白かロゼか。魚だからといって何も考えずに白を選ぶと注意される。「単純に肉は赤、魚は白というものじゃない。料理との相性で考えなければいけない。料理の足りないところを補ってやるようなワイン選びをしないといけない」などと言われる。

牡蠣には白ワインのシャブリが合うというけど、あなたがシャブリを用意したとしても面倒だ。ラベルにプティ・シャブリと書いてあれば「よりによってプティか~。なんでグランクリュかプルミエクリュにしなかったの?ねえ、なんで?」「○○年のBougros(畑の名前)選んでるけど、この年ならLes Closじゃない、常識として。なんでこれ選んだの?」とか言われる。

「うーるーせー!おまえは昨日のポットの残り湯でも飲んどけ!」ってなる。ほら、ケンカになるね。美味しい物に詳しい男なんてロクなもんじゃない。

わたしがお薦めしたいのは草食男子です。道に生えている雑草を主食にしています。タンポポが好物。だから、あなたがレトルトカレーを温めただけで彼は喜びます。「ウメー!オマエ‥‥、リョウリノテンサイカ!」ってなる。草基準の評価なので、評価が下がることはありえない。何を作っても天才扱い。ちょっと凝った料理を作れば「オ、オ、オマエ、オレトケッコンスル?」ってなる。わー!プロポーズされたー!

ね。草食男子いいでしょ。ゴリラに育てられたので多少日本語が不自由ですが、そこは愛情でカバー。わたしは絶対に草食男子を推す。何、書いてんだろ。暑さのせいか。

▼体操の内村選手が男子個人総合で金メダルをとりました。その後、すぐに内村選手を起用したトヨタのCMが流れ出した。活躍ありきでCMが作られているのがすごいですね。もし、活躍しなかったら放映されなかったんでしょうか。まさか、活躍できなかったバージョンも撮ってくださいとは本人に言えないでしょうし。



契約はどうなっているのだろう。もし、入賞せずに放映されなかった場合、出演料は50%減額とか、特殊な契約を締結するのだろうか。そういう生々しい話が聞きたい!インタビュアーの皆様は是非がんばっていただきたい。って、嫌なインタビューだな、それ。
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