玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

映画「キック・アス」

キック・アス
2010年 / アメリカ / 監督:マシュー・ヴォーン / アクションコメディ


【あらすじ】
アメコミに憧れるオタクの主人公が、全身タイツを買ってきてヒーロー気分でがんばります。弱いです。そして以前から悪者を倒していたヒット・ガール、ビッグ・ダディなどと悪者のアジトで鉢合わせし共闘することとなるが‥‥。

【感想】ネタバレありません。
いやあ、この映画は本当に面白かったですねー。11歳の女の子が敵を殺しまくるという倫理的にどうなのそれ?というお叱りは受けそうですが、そこは映画ということで。
この映画の主人公キック・アス。ただのオタクです。見た目も今一つなのだけど、本人は気に入っている。携帯カメラで自分撮りして、サイトにアップもする。敵からは「パンストかぶってるやつ」とか呼ばれてた。

本人が気に入ってるんだから、ほっといて!

このヒーローがまったく普通の人なんですね。で、変身後(タイツ着用後)も本当に弱い。そこが今までのアメコミ物と一線を画している。弱いんだけども正義感はあって、襲われている人を身を挺して助けようとするシーンはよかったですね。

でも、女の子と付き合いだしたらヒーロー業務がおろそかになって「ヒーローやめる」とか言う。軟弱である。片手間ヒーローである。


「今からオマエを殴る!」の図。ものすごい口の形だこと。
この映画で、主人公を圧倒して目立っていた「ヒット・ガール」。演じているのはクロエ・グレース・モレッツ。映画「(500)日のサマー」で、主人公に哲学的アドバイスをしていた、ませた女の子。

なんだか上の画像とまったく違うようですが、同一人物。ものすごく口が悪くて、殺すのが楽しくてしかたない!という感じのヒーローです。ヒーローなのか、それ。殺人鬼ではないか。殺人鬼でした。

左右に本棚が並べてある廊下でギャングを打ちまくるアクションシーンがいい。弾倉を空中でつかむところや、弾がなくなった銃にイラだってギャングに投げつけるシーンが最高!

このシーンで使われていた曲Bad Reputation(Joan Jett and The Blackhearts)もピッタリ合っていますね。

で、そんないたいけで可憐で殺人狂の少女に格闘術を教え込むイカレ親父が、ビッグ・ダディことニコラス・ケイジ

はまり役ですねー。娘に防弾チョッキ着せて、銃で撃って喜んでます。困った人だよ。

ビッグ・ダディは、娘から誕生日プレゼントに熊のぬいぐるみをねだられてガッカリするところがかわいかった。それは彼女の冗談なんだけど。
彼女は本当はバタフライナイフが欲しくて、ビッグ・ダディもしっかりそれを用意していたのだった。ナイフを受け取ったクロエは本当に嬉しそうにナイフをチャカチャカ振り回し始める。この親にしてこの子ありですなあ。

ストーリーはシンプルな勧善懲悪物ですが、血が多めの描写と子供がギャングを殺しまくるので倫理的にどうなんだと非難を浴びているようです。いや、大人も殺しまくっちゃいけないけど。爽快感があってギャグも良かった。今年観た中でもっとも面白かったです。

TUTAYA限定レンタル作品。
JUGEMテーマ:映画