玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ローマの休日

▼毎日、暑い。玉の汗が流れる。今年は猛暑なのかなあ。

一緒にお昼を食べた人は「こういう暑いときこそラーメン!」と、ラーメンを注文していた。もっともこの人、「こういう寒い日にこそラーメン」「食欲の秋こそラーメン」「春はやっぱりラーメンにかぎる」で一年中食べている。

no ラーメン、no life.それもいい。 この人の葬式には棺おけにラーメンを入れよう。ドリフのコントみたいだ。「あちちちっ!」って生き返ったりして。あの人、本当にいい人だったなあ。きれいな顔してるだろ、死んでるんだぜ‥‥それで‥‥。

勝手に殺さない。

▼友人Oが引っ越したので新居を覗きに行く。最近、わたしの周りでは引越しブームなのだろうか。3人ほど引っ越している。夜逃げブームかもしれない。

新居もごく普通のアパートである。Oがドアを開けて迎え入れてくれた。部屋を見渡せば、台所、風呂付のこじんまりとしたワンルームだった。部屋を見回して「ここはエレベーターですか?」と言ったら、追い出された。

今のはあれだよ、映画「ローマの休日」でアン王女(オードリー・ヘップバーン)が新聞記者(グレゴリー・ペック)の家に泊まるときに言うセリフなのである。悪意はない。育ちが良すぎるのだ。

問題なのは、わたしがアン王女ほど愛らしくなく、ただのオッサンの悪口にしか聞えないことである。オッサンの悪口だけど。

▼引っ越し祝いって何を上げるのが適当だろうか。わけのわからない物をあげたいけど、わけのわからないながら使える物がいい。純白のバスローブはどうか。二時間ドラマに出てくる金持ちっぽくてよい。肘掛け椅子とワインとシャム猫は自分で揃えてもらおう。全部揃うと殺されます。こわー。
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