玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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朝顔の観察日記

▼友人夫婦の家にお邪魔。友人夫婦の子ター坊(小学3年)と話す。はやいもので7月である。最近は気温も蒸し暑く、夏もすぐそこ。ター坊は去年、夏休みに朝顔の観察日記をやったらしい。そのときの話を両親から聞いた。

肝心の朝顔をすぐに枯らし、観察日記なのに何もないプランターだけの絵を何日間も書いていたという。このお子さん、なにか精神に問題があるのでは?と心配になる。そして、朝顔を枯らした日の日記は「おかあさんが水をあげないので朝顔がかれた」と書き、母親に怒られる。ただごとならぬ人まかせ感。大物の片鱗を見せつけています。

朝顔の観察は断念しようとしたらしいが、父親から「自分で決めたんだから最後までやりとおせ」と叱られたらしい。わたしも、その言葉を聞いてうつむいてしまった。なんというか耳が痛い。わたしなど、物事を最後までやりとおさないために生まれてきた男。そりゃね、街中でアンケートをとったとして「やりとおす人、やりとおさない人、どっちが偉い?」って訊けば、100対0で、やりとおす人にきまっている。きまっているんですけどー。

正しい両親のもと、なかなか大変だなあと思います。それからのター坊は友人に朝顔プランターを見せてもらうことにしたらしい。自分で種をまいて育て直さないのがさすが。大物は人に使われるのではなく、人を使います。そして、友人の家に行く途中、近所の桜井さんという家で朝顔プランターを発見。友達の家は遠くて面倒なので、桜井さんの家のものを観察することにしたらしい。勝手に。

で、人の家の朝顔を勝手に観察していたものの、桜井さんも朝顔を枯らすという。桜井さんの家は小さい子がいるらしく、朝顔のそばにいつも三輪車が出ている。その三輪車の位置が毎回微妙に違うというのだ。ター坊は、枯れた朝顔プランターの横に置かれている三輪車の位置を毎回変えて日記を書いていた。それ、朝顔じゃなく三輪車の観察日記では?

残念ですが、このお子さんやっぱりちょっと‥‥。ター坊は「そんなことあったっけ?」という顔をしていた。大物になる予感。それかものすごくアホ。どちらにしろ元気なので問題はなさそうだけど。

また夏がくる。ガリガリくんのナシ味が食べたいなー。
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