玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

ダメージ加工

宇宙戦艦ヤマトを実写映画化した「SPACE BATTLESHIP ヤマト」をテレビで観ました。キムタクが古代進を演じているやつです。アマゾンのレビュー見ると、みんなえらく怒っている。「俺のヤマトに何をする!」みたいなの。やっぱりアニメの実写化は難しいですね。原作への愛や思い入れが強すぎると、実写作品とのギャップが受け入れづらいのだろうなあ。

こういう実写作品を観るときによくやっている方法がありまして、本当に宇宙戦艦ヤマトという物語や現象があったことにして、それを漫画化したのが松本零士作品、実写映画化したのがキムタクのヤマトと考えます。そうすると、あんまり腹も立たない。あれ、やっぱりわたしも無意識に怒ってたのか。

だって「もしキムタクが古代進の代わりにヤマトに乗り込んだら?」というコントを観ている感じだった。しかし、あれはあれで面白かった。ヤマトやガミラス艦のCGは良かったです。それにしてもなぜ英語で「SPACE BATTLESHIP ヤマト」なのだろうか。怒った松本零士先生が「宇宙戦艦ヤマト」の名前を使うのを許可してくれなかったのではないか。「あんなのヤマトじゃない!」って、アマゾンのレビューに書き込んでる気がする。

▼お世話になっている会社で打ち合わせ。メンバーが揃っておらず、始まるまでにその会社の服装規定の話を聞いていた。わたしは外部の人間で関係はないけどいろいろと興味深かった。

IT企業は服装についてはうるさくないところが多く、ジーンズなどもだいたいは大丈夫です。しかし、会社に融資をしてくれる人や株主がくるときにカジュアルすぎる服装だと反感を買ってしまうというのもある。銀行などはITはそんなものだと思っているからいいのですが、高齢の出資者の方ですとやはりそういうわけにもいかない。

そんなわけで、今後は服装規定を定めるらしい。隣席のTさん(女性)が風紀委員になりました。というのも、男には女の服装がよくわかんないんですよね。女性の服装はややこしすぎる。レギンスとトレンカとスパッツとストッキングの違いとか、どうなってるのだ。アホか。強盗がかぶっていいのがストッキングで、他はよくわからない。あと、どれがかぶっていいやつですか。僕はどれをかぶればいいんですか!はっきりして!

で、いざルール作りをすると、あれはあれでけっこう大変である。ジーンズはいいのか悪いのか、仮にいいならカラージーンズはどうか、ダメージ加工のはどうか、ダメージ加工といっても穴が空いているのはいきすぎではないかとか。結局は、直接お客さんに会う人はジーンズ禁止になった。

面白かったのは同じ品物を呼ぶのにも、20代は「デニム」と言い、30代以上は「ジーンズ」と言い、人によっては「ジーパン」と言っていた。部長がね、最初は「ジーパン」と言ってたのに、途中から「ジーンズ」になり、最終的には「デニム」となったのが見事だった。「デニムデニム」言っておった。「ジーパン」と呼んだことなどございませんと言わんばかりの態度だった。

若者ぶってる部長がちょっと癪に障ったので「部長、さっきまでジーパンて言ってましたよねー」と言いました。そしたら「もう仕事やらないぞ」と言いおった。出ました、お得意のパワハラ。下請け業者への嫌がらせ。

「ダメージ加工の物はどうしましょうか?」と風紀委員のTさんが聞いた。「部長の人生がダメージ加工でボロボロだし、当然駄目ですよね!」と言ってやった。今日も楽しくワーキャー遊びました。おわり。