玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

▼満開

近所の桜は今日が見頃でした。お花見の人も多かった。そういえば、島田荘司の小説「追憶のカシュガル」にソメイヨシノは一つだけという話が載っていた。江戸時代、染井村(現在の東京都駒込付近)に植木職人の集落があり、そこでソメイヨシノは作り出された。 ソメイヨシノは自然に増えることはなく、人の手で接木(つぎき)してやらねば増えない。だから日本中にあるソメイヨシノは、最初にできたソメイヨシノのクローンである。そういうわけで一斉に咲き、一斉に散るのでしょう。手元に本がないので細かいところはわかりませんが、そんな話だったと思います。

こちらは夕方の桜。ただ撮ってるだけなので、もうちょっとうまく撮りたい。とにかく数を撮りまくればうまくなるのではないか。一日一枚とか。 ▼今日教えてもらったどうでもいい話。速水もこみちはカレーライスが嫌い。カレーライスが嫌いな人というのをはじめて知った。もこみち、インドに生まれたら死んでいる。あれ、でもインド風のスープっぽいカレーなら大丈夫なのだろうか。どうなの?どうでもいいです。 ▼友人夫婦の子ター坊(小学校三年)と話す。ター坊も三年になった。無事に進級できたようである。ター坊は桜には目もくれず、最強の石を見つけるという遊び「石ワングランプリ」に熱中していた。いいですね、頭の悪そうな遊びで。石を一つ地面に置いて、上から石を落として、どちらが欠けるか確かめていた。 これは本当にわからないのだけど、落とす石と受け止める石とどちらが有利なのだろうか。下が固い場合は受け止める石の衝撃の逃げ場がないので、下の石のほうが不利な気がする。上の石は落とした後は、下の石にぶつかったあと空中に跳ね上がるので衝撃を逃がすことができる。こんな簡単なことすらわからないのでター坊のことは笑えない。 ター坊は優勝した石を大事に持って帰っていた。彼の机の上をみるとその石が置いてあり、よく見ると石にマジックで「てつ」と書いてある。石に鉄って。それはやはり石じゃないでしょうか。でも、なんとなく気持ちはわかる。だって子どもの頃、一番硬いイメージってやっぱり鉄だからねえ。だが、アホの子だと思いました。 トーナメントをやったり、石に名前のようなものを刻んだり、なんだか変な事をやっているように見えるけどプロスポーツの選手が優勝してトロフィーをもらったりするのにとても似ている気がする。やっていることは実は変わらないのかもしれない。
JUGEMテーマ:日記・一般