玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ブータン

▼友人夫婦の家にお邪魔した。友人夫婦の子ター坊(小学校二年)と話す。もう春休みに入り、学校も休みらしい。宿題もないから毎日のんびりしているそうだ。春休みということで、特別に少し遅くまで遊んだ。帰り際にター坊に言われた。

「明日から毎日来てね!春休みだし、ずっと遊べるね!」

いやいやいやいや、わたしはそんなにヒマに見えるのか。猫の動画を観たり、フラフープを回したり、パン焼き機でパンを焼いたりと忙しい。あと仕事な。

▼年末に買ったsirocaのパン焼き機ですが好調です。まだ飽きもせずに焼いています。それはいいのだけど、パンは焼くときにバターかマーガリンを使います。そんで、食べます。太ります。

太った分を減らすためフラフープを始めました。これがなかなか楽しい。もう200回ぐらい回せるようになった。最近は逆回しに挑戦している。ギネス記録は90時間回し続けたそうで、わたしも是非そこまでやってみたいものですね。死ぬんじゃないか。死因「フラフープ」は避けたい。

しかし、90時間ものあいだ、睡眠はとらないとしてトイレはどうしたんでしょうねえ。たいへんばっちぃことになっているような気もする。心配。

▼何日か前に、時任三郎ブータンを訪れた番組を観ました。NHKだったと思います。

時任三郎の「郎」の字がわからなくて検索したら、レコードジャケットに行きついてしまった。ブルース・リーに似てますね。「俺のバラード」って曲名がまた渋い。まあ、人のバラード歌ったら、それはそれでまずいけど。そういうことじゃないのか。

ブータンというとインドと中国に挟まれたヒマラヤの南辺りの国です。GNP(国民総生産)に代わりGNH(国民総幸福量)という考え方を提唱しており、ちょっと興味をもっていました。2005年の国勢調査で96.7%の国民が幸福と答えている。

番組中もとりあげられてましたが、やはり人の結びつきがすごく強いんですね。日本で問題になっている孤立死、いじめ、虐待、家庭内暴力、こういったものはブータンの地域社会の繋がりを大切にするやり方で激減するのではないかと思えました。

ブータンには「ストレス」という言葉がないというので驚きました。それはうらやましいのだけど、同時に「プライバシー」という言葉もないのではないかと思いました。人の結びつきが強いということはそれだけ窮屈であるようにも感じる。正直なところ、人と話さないで済む気楽さというのも日本にはあるので、それはそれでありがたい。

ブータンは家に鍵をかけず、隣近所の人がどんどん入ってくる。だから、夕ご飯は誰が来てもいいように多目に作っておかなければならない。もし、地域に馴染めない人だったら、こういうところは地獄かもしれない。そういう変わり者だって、いないとは言えない。とはいえ、多くの人は快適に暮らしているのだろう。

国民の多くが幸福を感じているというけれど、それは格差が少ないということかもしれない。番組を観た限りでは富に差が出るような暮らしに見えない。全員が貧しければ、あまり不満も出ないのではないだろうか。番組では、村の集会所にようやく電気が入ったところだった。もし、電気がいきわたってテレビやネットで他国の様子がわかって、それでも幸福の量は変わらないままだろうか。

たしかにブータンの暮らしに憧れはする。でも、ブータンで暮らすのならばいくつもあきらめなければならないものが出る。日本で楽しめる多くの娯楽、ネットやテレビ、本、映画、そういったものはほとんどないかもしれない。食事も、こんなに世界中の物が食べられるのは日本ぐらいかもしれない。もし、ブータンで急病になった場合、こちらでは死ぬことがない病気でも治療が間に合わなくて死んでしまうことがあるのではないか。

何をあきらめて何を大事にするか、そういう話になっていくのだろう。でも、この生活を続けながらブータンのような人との繋がりを生活に取り入れられれば、きっと豊かな暮らしがおくれるでしょう。などと書けば読書感想文のつもりか。おまえはそんなに「よくできました」が欲しいのか。欲しいんです!みんなに褒められたいの!

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