玉川上水日記

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何もわかりませんでした / 映画「プロフェシー」

プロフェシー 2002年 / アメリカ / 監督:マーク・ペリントン / サスペンス・SF

「昨日、こんな夢を見たんだけど‥‥」「で?」 【あらすじ】 ワシントンポストの記者ジョン・クライン(リチャード・ギア)は、妻メアリーと新居の下見をする。その帰り道、交通事故により妻は入院する。まもなくして彼女は、不可解な言葉とスケッチを残して亡くなった。それから2年後、ジョン・クラインは見知らぬ街、ポイントプレザントに迷い込み不思議な体験をする。 【感想】ネタバレしてます 本当にわけのわからない映画というか、久々に狐につままれたというか、寝た。途中ちょっと寝ました。 「昨日こんな夢を見てさー」と言われたような感じなのです。こっちとしては「ふーん」とか「で」とかしか言いようがない。とらえどころのない映画。実際にウェスト・バージニア州ポイントプレザントで起きた不可解な事件を映画化したらしいのですが、そもそもよくわかってない事件なのだから再現したらこんなことになるのかも。 題名のプロフェシーとは「予言」という意味です。そのタイトルにあるとおり、リチャード・ギアをはじめポイントプレザントに住む人々が不思議な予言を受け取ります。それは飛行機事故だったり、地震だったり、人の死に関するものです。予言を受け取る形もさまざまで、オバケのようなものが会いに来たり、電話がかかってきたりします。 で、当然こちらとしては「誰がなんのために」と思うのですが、その正体がよくわからない。映画を最後まで観てもあまりはっきりしないんですね。この地方に伝わる蛾男というのが予言の送り主の正体らしい。蛾男がいいやつか悪いやつかもよくわからない。どうやら事故をあらかじめ防ぐようにと、メッセージを送ってくれていたのかもしれない。 ただ、そのわりに人の家に深夜二時過ぎに行って、ノックだけして帰るとか挙動不審すぎる。街の人も困惑している。学者に相談したところ、蛾男は謎の知的生命体みたいなことを言う。でもねー、この謎の知的生命体がイタズラ電話みたいなのをかけてきて、あんまりハッキリしたこと言わないんですね。本当に知的なのか。 どうせならリチャード・ギアのところじゃなくて、州知事とか、もうちょっと影響力のあるところに働きかけりゃいいんですけど。リチャード・ギアのところに電話してきてゴニョゴニョ言います。リチャード・ギアも、蛾男がはっきりしたことを言わないもんですから、わりと困ってオタオタします。オタオタしているリチャード・ギアを観る映画。 ひどい感想ですね。いや、むしろ、わたしはあなた方に「この映画はこうやって楽しむのです!」と教えてもらいたい。なんだかよくわからなかった。映画の表面には出さない裏設定というやつがありますが、そういうことでもないらしく、作品の厚味もほとんど感じないんですね。 「みんなの話を聞いてまとめたら、こんなんできましたけどー。よくわからないんで後はよろしくー」という具合なのではないか。盛大に投げっぱなした感がある。不可解な事件を再現したのだから当然てことでしょうか。うーん、お薦めしない!
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