映画「ドリームガールズ」
・ドリームガールズ
2006 / アメリカ / 監督:ビル・コンドン / ミュージカル映画
ケンカも恋も歌でする すべては音楽とともに
ようやく観ました。わりとヒットして、そこそこ評判も良かったものの、わたしにミュージカルがわかるはずがないと敬遠してました。でも、わかんないなりに楽しめました。
【あらすじ】
1962年。売れない三人娘が中古車販売会社を経営するカーティス(ジェイミー・フォックス)に見出され、成功の階段を駆け上がる。
【感想】
とにかく全編が歌、歌、歌でした。なんでもかんでも歌います。でも、感情が歌にうまく乗っているというのか、観ていて変な感じがしないんですね。やはり歌唱力が抜きん出ているからでしょうか。エディ・マーフィがあんなに歌えるというのも驚きました。ただの愉快なオッチャンだと思ってたのにー。恐るべし。
ノリノリのエディ様。酒に溺れ、麻薬に溺れ、浮気もしますが、それでも歌はきちっと歌います。
黒人がショービジネスの世界でのし上がっていく難しさというか、そこにはさらっと触れてある程度です。人種差別について入れすぎると映画の内容が重くなり方向性がぶれるので、そこを嫌ったのかなと思いました。
もちろんこの時代に人種差別というテーマは避けて通れる話ではないものの、この映画の訴えたいところとは別の部分かと思いました。やはり、それは歌なのでしょう。
ともに成功を夢見ていたマネージャーのカーティスと、彼が抱えるスター達。最初の頃は家族みたいにうまくいっていたものの、いろいろな理由で彼と袂をわかちます。成功する前は一緒にやれても、いつからか少しずつお互いが変わっていってしまう。
ショービジネスに生きる人間たちのほろ苦い物語が、歌とともに描きだされています。軽すぎることも重すぎることもなく観られます。衣装も歌声も素晴らしかった。
それにしてもビヨンセは奇麗ですね。ジェニファー・ハドソンとビヨンセがそれぞれ歌うワン・ナイト・オンリーを聞き比べるのも楽しいです。
ビヨンセが奇麗だったので大きめの画像で。それと大活躍したエディ様も、修学旅行の欠席写真風に。なぜか手がオカマっぽい。