玉川上水日記

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明石家サンタのことを書いてしまった 映画「トイレット」

トイレット 2010 / 日本、カナダ / 監督:荻上直子 / 人間ドラマ

【あらすじ】 それぞれ問題を抱えバラバラだった家族が、少しずつまとまってゆく成長物語。 【みどころ】 喋らないもたいまさこ。わたしの伯母に似ている。お薦めです。 【感想】 一部ネタバレ かもめ食堂」や「めがね」で有名な荻上監督の作品というのは、観終ってから知りました。「かもめ食堂」も「めがね」も観たことがありませんでした。「のんびり生きていけばいいんだ」みたいなのがテーマかと思い、なんとなく敬遠してきました。 美女も死体も銃撃戦もないとなると、これはひょっとして寝るんじゃなかろうかと心配だった。寝ませんでした。面白かったです。 一応、次男が主役なんでしょうかね。左端のロボットオタクのレイ(アレックス・ハウス)です。この人、長男かと思ってた。で、真ん中が長男で引きこもりのピアニスト モーリー(デイヴィッド・レンドル)、右端が末っ子の大学生リサ(タチアナ・マズラニー)、真ん中の下が三人の祖母(もたいまさこ)。「ばーちゃん」と呼ばれてます。動きません。置物かと思った。 もたいまさこさんの微妙な表情の変化がいいですねー。しかし、これは日本人以外の人が観たときにこのわずかな変化を読み取れるんですかね。 話は特にこれといった展開もないまま進んでいくわけです。それぞれ抱えてる問題もたいした問題ではないし。みんなで餃子作ったりして、なかなかいい感じである。こういう経験はいいですね。高いプレゼントをもらうよりも記憶に残る気がする。これはもう、こういうのんびりしたのが好きか嫌いか、それだけだと思います。 次男が、DNA検査で祖母と自分の血が繋がっているか調べるシーンがあります。手違いで、家族の中で自分だけが血が繋がっていないと判明してしまう。落ち込んだ次男が同僚のインド人にグチをこぼすシーンがある。そこで彼から、今までそんなこと疑いもしないほど家族だったんだろうと慰められます。いいシーンでした。 関係ない話ですが、年末に生放送でやっている「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」という番組があります。視聴者が電話をかけてきて、その年に起きた不幸なエピソードを話し、さんまさんが合格(不幸)と判定すればプレゼントがもらえるやつである。 そこで同じようなことがあったと思います。もう10年以上前の放送でしょうか。電話をしてきたのは、二十歳ぐらいの女性の視聴者だったと思います。彼女がパスポートを作りにいったのですが、その場で自分が両親の実の子ではなかったということを知りショックを受けたとかいう話でした。それまではそんなことを疑いもせず、普通に暮らしてきたらしいのですが。 けっこう重い話だけにどう処理するのかと思っていた。さんまさんは「そんな話、不幸でもなんでもない」みたいなことを言って不合格にして、さっさと電話を切ってしまいます。番組のカラーと違う重い話だと判断したのかもしれませんが。育ての親に感謝せえよという、それを直接言ったわけじゃないんだけども、そういう感じに受け取れました。 で、今、この話を調べようとwikiを見たら、どこにもそんな話は載ってないのである。視聴者からの電話が網羅されてるわけではないので抜けはありますが、よもやこれだけ長く書いてきてわたしの妄想だったということはあるまいな。怖い。 あと、この映画のことを書けという。さんまが好きということを書きました。映画は良かったです。次男と祖母がタバコを吸う場面や、長男の演奏会や、たまにはこんなのんびりした映画もいいですね。なんだか明石家サンタのことがメインになってしまったよ。でも、このエピソードたしかにあったと思うんですよね。記憶違いだったらやだなー。情報求む。