玉川上水日記

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荒れない成人式 映画「ブラック・スワン」

▼1月10日になって、ようやく今日から本当の仕事始めという気がします。先週まではまだ正月気分が抜けきっていませんでした。週末には成人の日の連休がありましたし。

ここのところ毎年、荒れる成人式というのがニュースで取り上げられていました。あれを観てですね、「暴れるんなら最初っから来なきゃいいんだよ。どうしても来てくれってわけでもないんだし。まったく面倒くさいやつらだ」と、テレビの前で罵ってから仕事に行くという、いわば正月の風物詩だった。今年はなかったようですね。

さみしい‥‥。いざ、ないとさみしい。つまんないのー。
どなたか、節度をもって適当に暴れてみませんか。
暴れたら暴れたで、「まったくバカはどうしようもない!」とプンスカするのですが。つくづく、自分で自分が面倒くさい。

映画「ブラック・スワン
Black Swan / 2010年 / アメリカ / 監督:ダーレン・アレノフスキー / ホラー


【あらすじ】
白鳥の湖の主役に抜擢されたニナ(ナタリー・ポートマン)。舞台監督(ヴァンサン・カッセル)からは、清純な白鳥は完璧に演じられるが、魅惑的な黒鳥を演じられないと厳しい評価を受ける。黒鳥を演じるために、飲みに行ったり、そこで薬を飲まされたり、真面目なくせにというか真面目だから無理をするのですが、だんだんおかしくなっていきます‥‥。

【感想】
これ、わたしが観る資格がないのだと思うんですが、ちょっと痛いシーンが多い。それもものすごく痛いんじゃなくて、足の爪の先が割れて血が滲むとか、手の逆さ爪をむくと皮がビローンとむけるとか。ああいのがつらい。

R18とかPG12とかいろんな視聴制限がありますが、そこにKB15(皮がビローンと15回むける)とか書いといてほしい。怖すぎる。痛い!

そしてあらゆる理由をつけてセクハラしようとする舞台監督。主人公も、困ったりしつつ、ちょっと応じてみたり、押しに弱いタイプである。

監督は、「おまえは恋愛経験が足りんから、黒鳥としての魅力がないんだ!だからヤラセテ!」みたいなことを堂々と主張する。これぞ正しいセクハラの仕方。捕まればいいのにー。

女優は恋愛しろという主張がありますが、実際にどれほど演技に影響を与えるものなのだろう。やはり経験を積むことで変わるものがあるのか。恋愛経験が増えたことで色っぽくなるとしても、それは色っぽい人を撮っているだけで演技を撮っていることにはならない気もする。演技力は向上するのか。だが出来上がった作品がすべてだから、もし恋愛を経験してよりいい映画になるというのであれば、それはそれでいいのかもしれない。というか、その主張、本当に正しいのか。ちなみに、この映画の舞台監督は、やりたいだけの人である。

逆に考えてみると、恋愛経験豊富な女優は処女の役ができないのだろうか。そんなこともないように思う。それこそまさに演技力が求められるのだろう。「女優は恋愛しろ」という主張は正しいのだろうか。わたしも舞台監督に迫られたとき困るので、しっかりと結論を出したいと思います。黙ってろ。

そうそう、映画は黒鳥を演じようとしてだんだん何が現実かわからなくなっていく恐怖を描いております。バレーはあくまで装置であってホラー映画です。まったく関係ないことばかり書いてしまった。
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