▼あけましておめでとうございます。もう1月7日だけど。本年も3打数0安打2四球ぐらいでいければなと思っております。いきなりの野球たとえで5割ぐらいのお客様にお帰りいただいたところで、今年もぼちぼち始めようかと。
▼年末年始は更新もせず、その間に来ていただいた方には無駄足をふませてしまい申し訳ございませんでした。などと書いて、誰も来てなかったらうける。
うける……、のか?さみしいような気もする……。ウサギはさみしいと死んじゃうんだよ!嘘でもいいから毎日来てましたとか言ったらどうなんだ!
いささか錯乱したところで、今年もよろしくお願い申し上げます。
▼ご承知かと思いますが、ウサギはさみしくても死にません。死ぬのは、ワシの心。
ワシって。
▼友人夫婦の家に遊びに行った。友人夫婦の子ハナちゃん(小学校4年)にDSソフト「レイトン教授と悪魔の箱」をやらせてもらう。「レイトン教授と不思議な町」の続編である。ハナちゃんが選んだクイズをやったのだけど、実に難しかった。
問題自体はとても簡単なものの、正直なところ1時間ぐらい悩んでいた。是非、皆さんにもやっていただきたい。バカはわたしだけではないと信じたい。
【問題】
ある客が来て、30ポンドの靴を選び、50ポンド紙幣を渡した。靴屋は釣りがなかったので、隣の店で両替してもらい、客に釣りを返した。しばらくして、隣の主人がさっきの紙幣は偽物だと文句を言いにきた。靴屋は謝罪して現金で50ポンドを返した。客は靴を持ち去っている。さて、靴屋の損害は、何ポンドになったのだろう?(答えはこの日記の末)
▼ハナちゃんに答えを告げるのだけど、何度言っても「違う」と言われた。2,30回は間違えたと思う。
ハナ:大人なのにこんな簡単な問題わかんないんだー。
わたし:いやね、わかってはいないんだけど、わかりかけている気がする。
ハ:でも、わかってないんでしょ。
わ:そう。そんで、「わかりかけている」という状態は有り得るのかと考えていた。
ハ:は?
わ:わからないという状態を0、わかるという状態を1としたとき、わかりかけているを0.5としてもいいが、そんな状態は本当にあるのかねえ。
ハ:さあ……。
わ:わかりかけているというのは、やはりわからないに含まれると思う。だけど、わからないにも種類があって、完全にわからない状態とわかりかけている状態がある。
ハ:ねー、おかあさーん。
わ:カレーを作ろうとしたとき、ジャガイモやニンジンなど材料がなければ作れない。まったく材料がない状態を完全に「わからない」とすれば、「わかりかけている」というのは材料が揃っているのにレシピがない状態なのではないでしょうか。
ハ:おかあさーん……、しゅんくんがなんか変。
わ:つまり、わかりかけているとはその個人の中にわかる蕾(つぼみ)はありつつも、それが花開いていない状態、これを僕はわかりかけていると定義したいのです!
ハ:な、なんか変だよう……。
わ:それで、答えを聞いたときに「ああ、そういうことか」と思えた人はわかりかけていた人で、答えを聞いても意味がわからないという人は、完全にわかってなかったといえるかもしれない。
ハ:なに?今、どうなってるの?
わ:わかりかけているまでくれば答えはもう少しなのです。なぜなら、「わかりかけている」は「わかる」を内包していると言えるからである。
ハ:……で、結局、答えはわかったの?
わ:……全然わかりません!わかりかけてすらいない!
それから1時間ほど紆余曲折を経て、ついにわかりました。答えは、この下をずずずいとスクロールしてください。
【答え】
50ポンド
【解説】
70ポンドと思った方もいたのではないでしょうか。わたしは絶対に70ポンドだと思っていました。
取引の流れを書きます。
1、お客が靴を買う。
客:靴(30ポンド)
靴屋:-30ポンド、偽札(0ポンド)
2、靴屋が両替してもらう。
靴屋:+50ポンド
隣の店:-50ポンド、偽札(0ポンド)
3、靴屋がお釣りを渡す。
客:靴(30ポンド)+お釣り(20ポンド、これは隣の店のお金)
靴屋:隣の店のお金(30ポンド)
このときのお釣りは、隣の店のお金をそのまま使ったと考えるとわかりやすいかもしれません。靴屋は隣の店から50ポンドをもらい、そのうち20ポンドをお釣りで渡しました。
4、隣の店からの苦情で50ポンドを返す。
靴屋:-50ポンド(隣の店のお金30ポンドに、自分のお金20ポンド)、偽札(0ポンド)
隣の店:差し引きゼロ
5、最終的な損益
客:靴(30ポンド)+お釣り(20ポンド)
靴屋:-50ポンド、偽札(0ポンド)
隣の店:差し引きゼロ
いかがでしょうか。お釣りで渡した20ポンドは隣の店の金で、靴屋の懐は痛んでいないということが理解できれば簡単だと思います。皆さん、一回でわかるものなのでしょうか。そんな頭のいい人は嫌い。