玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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移り変わり 魔法少女まどか☆マギカ

▼DVDでヱヴァンゲリヲン序・破を鑑賞。ビルなどが整然と地下に格納されていく様子、ミサイルが次々と発射されていく秩序だった様子。ああいうのを眺めるのが好きだ。司令部のモニターや、その他の機器も面白い。作品とはべつに、時代の移り変わりについて考えさせられた。

主人公の碇シンジは、カセットテープが再生できる携帯用音楽プレーヤー(面倒なのでウォークマンと書きます)を使っていた。エヴァンゲリオンが放送された頃は、ウォークマンが現役の頃だった。A面の再生が終わり、テープを入れ替えなくても自動的にB面に移行するオートリバース機能が憧れだった。

エヴァンゲリオンの放送は95年なので、もう16年も前の話なのだ。時代の流れの早さがすごい。なんだかめまいが。そういえば、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」で学園祭で曲を演奏するシーンがある。そのときは、MDにダビングするというセリフがあったと思う。

今なら自作の曲を誰かに渡すときは、データをネットにあげてダウンロードさせるか、USBメモリに入れるか、CD-Rに焼くかだろう。本当に移り変わりが激しい。

携帯電話やノートパソコンのヒンジ(ちょうつがい部分)で大きなシェアを持つストロベリーコーポレーションという会社がある。ここは2001年にJASDAQに上場する。しかし業績が急速に悪化し、今年の10月末には上場廃止になってしまう。それというのも携帯電話の流行が、折りたたむ必要のないスマートフォンに移行したのが大きな原因である。

もうわたしの周りでは親の世代を除けば、皆スマートフォンである。折りたたみ式を使っているのは、わたしぐらいだ。ある流行が盛り上がり廃れる栄枯盛衰の速度は、どんどん加速していくのだろう。もう、わたしなどは置いていかれるのだろうねえ。だって、スマホかスマフォか、どっちが正しいのかわかんないとか言ってるぐらいだし。

来年は少しネットと距離を置いてみようと思います。あまりにもこの世界は流れが早い。何かを追いかけることより、ずっと引いてみてそこから見えてくるものもあるんだと思います。ネットよりも読書の比率を大幅にあげたいですね。ネットは面白いから、つい時間をくってしまう。

▼未来も過去も実は存在せず、今という時間しかないという話を聞いた。目から鱗でした。

なーるーほーどー。今年一番なるほどと思いました。

▼お世話になっている会社に卑屈くんという人がいる。フェイスブックで知人を検索し、その人間関係が充実しているのを見て嫉妬するという、実に屈折した趣味を持っている。そんな彼の家に招待され、ヱヴァンゲリヲン序・破を観せてもらった。

その後に、魔法少女まどか☆マギカという作品を観てほしいと言ってきた。えー、魔法少女て。オッサンが魔法少女て。通報されるわーと嫌がった。だって、DVDのジャケットをみてもらえばわかりますがこんな絵柄だし。

 

しかし、彼の目は真剣だった。

「しゅんさん(わたしのこと)、言ってましたよね。『他人の意見なんて聞かなくていいときもあるよ。自分のやりたいようにやればいい』って。僕もそう思います。良い作品なら他人がどう言おうが観るべきだと思いませんか?作品て、そういうもんじゃないんですか!」って、そりゃそうだけどー。仕事ではそんなことをチラッと言いましたけどー。だって、そのときはそういう状況だったし。

なんだ、この熱さ。そんな卑屈くんの勢いに押された。

「とりあえず三話まで観て判断してください!三話まで観てわからないときは……、そのときはまた考えます!」

なんだ?わかんないとき、わたし刺されるのかな?どうなるのかな?

いろいろ疑問が渦巻きつつも鑑賞しました。

結果、最後まで一気に観てしまった。とても面白かったです。ただ、この話の核の部分が、最近観たいくつかの作品に似ていた。この作品が十年前に発表されたなら圧倒的だったと思うけど、似たものをすでに観ていたせいか、「あ、このパターンか」と思ってしまった。

だが、10話から最後までは特に素晴らしかった。そして、卑屈くんは10話で泣いていたのだった。なにも泣かんでも。あんた、三十なんだし。

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