ハロウィン
▼ハロウィンだった。わたしの子ども時代にはそんなハイカラな行事はなかった。秋には、捕まえてきた虫を木の枝に刺し、それを保存食にして冬の訪れに備えた。ああ、今年もはやにえの季節がきたかとしみじみ思ったものです。
友人夫婦の子ター坊(小学校2年)は、子ども会の行事でハロウィンをやったらしい。バットマンになりたいと言ったらしく、その扮装で家を回ったそうである。バットマンて、ちょっと違うのではないか。
しかし、子ども会の家庭も大変である。子どもたちが一度に来てくれれば一回で済むが、何グループにも分かれて来るので、そのたびに「イタズラかお菓子か!」という茶番に付き合わなければいけない。茶番とか言うな。
何度も対応をしていると面倒くさくなるのが目に見えている。わたしなら、5グループ目ぐらいで限界を迎えそうである。インターホンを押された瞬間にドアを開けて「イタズラかお菓子か!」と言い終わる前「イタズ‥‥」ぐらいで「お菓子ほしーんかー!」と、飴を顔面に投げつける。なまはげになって子どもを追い回す。なにかありましたか。
▼先日、ター坊の家に行ったらバットマンの扮装をして出てきた。ハロウィン以降、家ではその格好をしているらしい。
ター坊:イタズラかお菓子か!
わたし:じゃあ、イタズラで。
タ:え‥‥、イタズラなの?
わ:イタズラでお願いします。
タ:‥‥、イタズラは、今やってないんだけど。
わ:なにその在庫がないみたいな感じ。
タ:じゃあ、本当にすごいイタズラするよ!
わ:そしたらもっとすごいイタズラするけどな。
タ:え?
わ:自転車の空気抜いたり、WiiやPSPのデータ消したりする。
タ:‥‥、そんなことするのよくないと思う。
勝ちました。「もうお菓子いらないです」って言わせました。そんなん言わないでほしい。わざわざお菓子買ってきたのにー。