玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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クリーム

▼いよいよ11月である。今週はちょっと心配事があるので出社している。会社の冷蔵庫に入れておいたコーヒー用クリームが腐っていないか気になっていたのだ。仕事はどうでもいいです。案の定、けっこう怪しい味だった。昨日、コーヒーに入れたところお腹の調子が悪くなり、トイレに2、3回行く羽目になった。

ちょっとクリームに酸味があった。だが、こういう悪くなったかならないか、その境目のものを敢えて摂取するようにしている。そうすることで体に抵抗力が付くのではないだろうか。いざ、すごい病気が流行ったとき、体調が崩れたときにこの訓練が効いてくるのではないかと思う。この訓練のおかげで体調を崩すこともあるかもしれない。今、気づいてしまった。気づきたくなかった。

わたしがコーヒーを淹れていると、部長がやってきてコーヒーを淹れ出した。

「なにそれ?生クリーム?」

「はい」

「贅沢なの使ってんじゃん。ちょっと俺のにも入れてよ」

「いいですけど。これ腐ってますよ」

「はっはっはっ!」

部長はわたしからクリームの瓶を取ると、自分のカップに入れた。そのまま「会議、会議」と早足で行ってしまった。そのあと、会議中に何度かお腹が痛くなったらしい。部長からは「なんで腐ったものを渡すんだ!」と、ちょっと本気で怒られてしまった。

腐っていると言ったんだけどなあ。どうやら、わたしの普段の言動から冗談だと思ったらしい。部長が日頃わたしをどう見ているかがよくわかります。実に悲しい。今回のことは、「オオカミが出たぞ」的な意味合いで受け取ったのだろう。いやあ、本当に出ていたんですね、オオカミが。残念。

それと、腐ったものを人に渡すと世間では怒られるらしい。これからは気をつけようと思いました。

読み返して気づいたが、これはアホの日記になっているのではないか。

心配である。

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