玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ミステリー

▼ミステリーを読みました。ここ最近はあまり読んでなかったのですが、たまに読むといいですね。5,6年前に出版された密室物でしたが、やはり犯行の動機が難しいなとあらためて感じた。頭のいい犯人が出てきますが、その犯人なら罪を犯す前に違う方法で問題を解決できただろうにと思う。

そもそも本当に頭がよかったら罪を犯さなくてもよい状況を作るのではないか。お金に困らないようにある程度の収入を確保し、人間関係をこじらせないようにするとか、すると困ったことになんの事件も起こらず平和に暮らせてしまう。それも問題である。悪人の方々はそこらへんの課題をクリアして、是非名犯罪をやってもらいたいもの。期待してます。

それとパターン化の問題というのも感じる。ホームズとワトソンという名探偵と凡人パターン、このやりとりに憧れはあります。ただ、読んでいる途中で「あ、このパターンか」と思ってしまう。少し変わっていたのが森博嗣作品で、犀川・西之園シリーズですが、これはより頭のいい人と頭のいい人という組み合わせだ。

それを考えたとき、まだないのがアホとアホの組み合わせである。これは斬新なのではないか。たしかにアホだと事件が解決できないという最大の欠点がある。現場にたどり着けないかもしれないし、証拠品のナイフで果物をむいてしまったり、殺害現場を示す白いロープで縄跳びを始めるかもしれない。警察に怒られる。アホ同士はけっこう難しいなあ。

思えば学生時代に島田荘司の異邦の騎士を読んでから、実はあれを越えるミステリーにまだ出会えていない気がする。
 
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