玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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カラス

▼カラスの本を読んでいる。以前から、カラスの置き石行動に興味があった。

1996年、東海道線の線路に石を置いた事件が有名である。てっきり、カラスは、レール上の石を、列車が弾き飛ばすのを見て楽しんでいるのかと思った。

他にも、いろいろ動機は考えられる。レールの上に石をうまく置く達成感や、レールに石を落としたときに鳴り響く音が愉快だとか。何が本当かはわかりません。

唐沢孝一さんの著書「カラスは天才!」は、置き石の理由についてカラスの貯食をあげています。貯食とは食べきれない食料を保存する行為です。カラスが、線路の石をどけて食料を隠したのが確認されたそうです。線路は、他の動物も入って来づらいので隠し場所として優れています。そして、どれも似たような形のため、その目印として線路の枕木に石を置いたのではないかという説が披露されています。頭いいな!

▼カラスのイメージは、あまり良くない。ゴミを漁ったり、人を襲ったりすることもある。作物を荒らされることもある。しかし、本当にカラスだけが悪いのか。

1970年~90年代、高度経済成長に合わせてカラスも増加した。コンビニやファーストフードが広まって、食生活が変化し、大量生産大量消費となり、その結果としてゴミが大量廃棄されることとなった。人の消費の在り方の変化がカラスを増やした原因の一つらしい。

わたしの元上司が繰り返し言っていたことがある。今、起きている現象を考えるには歴史を知らなければならないということである。当然、現在起きている被害に対策はしなければならないものの、原因は自分たちの消費の在り方にもあるというのは知っておかねばならないように思う。などど。上から偉そうに。

あんまり簡単に「増えたら殺せばいいじゃん」という論調は、ちょっとどうかと思う。個人でできるのは、物を残さない。余計な物を買わないってぐらいだけど。それと、カラスが人を襲うのは4月から6月が多いそうで、ヒナが巣立っていく時期らしい。ヒナは弱く、その時期は巣の警戒のためにカラスが過敏になっているらしい。

とはいえ、カラスは頭がいいので遊びで人を襲うヤツもいるかもしれん。単なる趣味です、人が嫌がる姿を見るのが快感なんです!ということもあり得る。そういう歪んでいるやつもおるに違いない。ますます他人とは思えない。親近感が止まらない。

▼7月1日 巨人×中日戦

ついに、岩瀬投手が代えられてしまった。岩瀬といえば中日の抑えの切り札で、岩瀬で打たれたらしかたがないというのが中日のパターンだった。セーブの日本記録も持っているし、日本球界で岩瀬ほど優れたリリーフはそうはいない。

とはいえ、全盛期の力がないのはもうわかっている。そして、代わりにマウンドに上がった浅尾投手は実力がずば抜けている。遠くない日に、この二人の立場が逆転するのだろうとは思っていたが、それは思ったよりもずっと早かった。いつか来る日だが、岩瀬投手には残酷な日になった。

絵や写真、華道、書道などは、それぞれの良さを認めてもらえる。もちろん人気の多寡はあるけれど。こちらの絵と、こちらの絵、どちらがうまい?という直接対決は起こらない。それぞれの良さを評価してもらえる。

ピッチャーは、打たれたら終わりだし、ボクサーは負けたら終わりで勝ち負けは誰の目にも見える。それはどんなに優れた選手でも同じで言い訳のしようもない。

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