玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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トイレ 変人

▼近所のコンビニのトイレが利用禁止になっていた。

これは有名な噂ですが、コンビニのトイレでその地域の危険度が測れるという話がある。でも、利用を禁止しているからといって、ただちに危険というわけでもない。掃除の手間を省くためや、過去に迷惑な客がいたとか、そういう理由から断っている場合もあるだろうしあくまで噂である。

・トイレの利用ができない(危険)

・利用前に店員に声をかけてください(普通)

・ご自由にお使いください(安全)

ランクはだいたいこの3つである。だが、その店のトイレのドアは鍵が付けられていた。 治安は最悪である。過去に一度、拳銃強盗に入られているので仕方ない。コンビニに行くのも命がけである。なので、とりあえずモヒカンにして火炎放射器武装していく。世紀末である。平和が一番じゃよ。

▼友人Fと食事。やはり変わっている人だ。

会社に意中の女性がいるのだがどうしても振り向いてもらえないという。どうやったら振り向いてもらえるか考えたそうである。

結婚してからのほうがモテる人がいる。それは、結婚しているという安心感からか、相手も異姓として意識せず距離が縮まるのではないか。しかし、Fは結婚していない。では、ゲイはどうだ。やはりゲイも異姓扱いされないので女性との距離が近そうである。そう考えたFは、その女性と二人で飲みに行ったとき、自分がゲイであるかのような発言をしてみたという。すると、彼女の態度が変わり、たしかに距離が縮まった感じがしたらしい。

そして翌日、その女性が「Fはたぶんゲイである」と同僚に話してしまった。すぐに話は広まり、社内で噂になってしまった。そして、会社に居づらくなったFは、仕事を辞めて今は無職である。恐るべき、実に恐るべきバカ。自業自得すぎてもはや何も言えない。