玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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母の日

▼ただ生きていくだけが難しい。30歳を越えたあたりから、そう強く感じる。健康や仕事、家族の問題などいろいろ難しくなってくる。こういう問題を処理する能力は、仕事とはまた別の能力を必要とする。仕事上、優秀な人間が家庭でうまくいっているかというと必ずしもそうとはいえない。

以前の同僚と話したが、相変わらずだった。2ヶ月に一度ぐらい話すのだけど、特にこれといって何もなく平和に過ごしているという。いつ話しても同じ事をいう。それが彼女のすごさなんだと思う。本当はいろいろあるが表に出さないだけかもしれない。また、本当に何もないのかもしれない。ただ、外見上平和に見えるというだけですばらしい。

困難な仕事というのは誰の目にも見えやすいから苦労を想像しやすい。だが、何事もなく楽しげに暮らすというのは本人が意識するにしろしないにしろ、相当な努力の上に成り立っているのだと思う。それは何もしていないように見えて実はすごいことをやっている。

もし、特になんの努力もせず生活がうまくいっているとしたら、それは周りの人たちがかなり助けてくれているのかもしれない。周囲の人に感謝し、母親や奥さんに感謝すればいいと思います。カーネーションや感謝の手紙ぐらい贈ればいい。今日は母の日だし。

さて、生活がうまくいっていない人の場合どうすればいいのか。それは周囲を恨めばいいのである。母親や奥さんを恨めばいい。カミソリの刃や不幸の手紙ぐらい贈ればいい。今日は母の日だし。

あれー?途中までいいこと書いてたはずなのに、あれー?

そういえば、昨日もこんな終わり方だった。このマンネリ化もすべて母のせいであるからして母の日にはホームベーカリーを贈ろうと思います。