玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ツイッター

ラサール石井さんのツイッターが炎上というニュースを読む。

Togetterにまとめがありました。※赤字部分が石井さんのつぶやきです。

http://togetter.com/li/130270

たしかに石井さんの発言を浅田選手が見た場合、不愉快な気持ちになるかもしれません。こういった、ビールを飲みながら自宅で寝転がって言ったようなつぶやきは、どこまで許されるのだろうか。有名人であるということも大きく影響したように思える。これが一般人だった場合、騒がれずに終わったかもしれない。まだこの辺りのルールというのが不明確な段階なのだろう。

有名であろうとなかろうと誹謗中傷は許されないというのは正しい。ただ、それはあまりに息苦しい。わたしなど実生活では間違えたことばかり言っている。ツイッターの場合、過去ログをたどられて「あのときこういうことを言いましたね」と言われると、それはもう逃げようがない。なんの気なしに友人にふざけて言ったようなことも、やはり糾弾される対象になるのだろうか。

やはりネットでの表現は難しい。現実ならば声の調子や、表情、仕草など、発言に加えて多くの情報が伝わる。ネットではそれらが削ぎ落とされて文字だけになる。すると、どうしても断定的で冷たい感じになるのは避けられない。ツイッターは文字数も限られるからより誤解を生みやすい。

石井さんのつぶやきについては「ラサールがなんか言うとる」ぐらいにしか思いませんでした。でも恐ろしいのは、それだけで済まさなかった人が多くいたことである。Toggeterを見ると、石井さんへの誹謗中傷が溢れている。浅田選手への誹謗中傷を許さない人たちが、石井さんへものすごい誹謗中傷の言葉を浴びせている。その矛盾はどう解決しているのだろうか。

ヘッドフォンから漏れている音を注意するときに「うるさいぞ、ばかやろう」と過激な言葉を使う人に似ている。相手に過失がありさえすれば、それを注意するためならどのようなやり方をしてもいいと思っているような。それは一種の義憤なのかもしれないけれど。きっと浅田選手やフィギュアのことが本当に好きな人たちなんだろうと思う。

ただ、石井さんの発言に対し抗議するとして、その資格を持つのは浅田選手なのではないか。しかし、浅田選手は何も抗議はしていない。浅田選手は、石井さんが吊るし上げられたり、石井さんの所属事務所にクレームがいったり、そんなことを望むような人には思えない。だとするなら、石井さんを吊るし上げている人たちはなんのためにやっているのか。自分の意に染まぬ意見を取り消させて謝罪させたいだけではないか。それを浅田選手のためを思ってしているかのような振る舞いは卑怯である。浅田選手は悲しむと思う。

彼女は「そんなくだらないことはやめて演技を観てほしい」と言うのではないか。あと「ラサールは、もう観んな」ぐらいは言うかもしれない。

いろいろあるけどやはり僕はネットが好きである。正しく使えばこれほど便利で面白いものは少ない。だから正しく使ってもらいたい。その使い方にはもう少し寛容さと穏やかさが求められるだろう。失礼な発言を見逃せという意味ではなく、注意するなら現実と同じように穏やかにということである。

せっかく手の中においしい果物があるのだから、それを食べるのか人にぶつけるのか、今一度考えてもらいたいのです。