玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

拉致 映画「宇宙戦争」感想

▼ある組織に拉致されて日記を更新できなかった。人を拉致して「仕事しろ!」なんて、キミら何様のつもりだ!

お客様ですね。そうですね。お客様は神様ですから。でも、神様は「納期」とか「締め切り」とか言って、かわいそうな民衆をいじめてよいのでしょうか。ペンのお尻でわたしのほっぺをグリグリして「まだこれだけしかできてねーのかよ。納期、間にあうのかー?」などと、それが神様のやることでしょうか。

民衆の反乱は近い。

▼しかし、一週間も日記が更新できない人生なんて!そんな人生なんて!

それはそれで快適だった。お化粧のノリが良くなった。ファンデのノリがね。ほうれい線も消えたね。

よく知らんけど。

来る日も来る日もPCと向かい合って、気晴らしにラジオを聴くぐらいが許された娯楽だったのです。ラジオ面白いなあ。ペンネームならぬラジオネームが面白い。

「次は、ウンコ食べまくりおじさんからのメールです」とか、ひどすぎる。どうにかならないのか、その名前。

夜中に会社で一人で笑っていた。

孤独。

▼映画「宇宙戦争」 /米 2005年

ある日突然、宇宙人が地球侵略を開始する。トム・クルーズ扮する主人公が娘と息子を連れて、母親の家までワーキャー言いながら逃げていくお話。乱暴だな。

この映画のトム・クルーズは頭が切れるわけでも、飛びぬけた運動能力を持つわけでもなく、普通の港湾労働者である。しかも、離婚をしていて、子どもたちはもう新しい父親に慣れはじめている。子どもたちとは、今一つうまくいっていない。むしろ子どもに舐められていて、父親の権威などとっくになくしている。

宇宙戦争という壮大なタイトルはついているものの、世界各国の政府などが出てくるわけでもなく、主人公が逃げ延びていくのをひたすら追ったごく小さなスケールの物語になっている。

映画「2012」の主人公もそうだった。離婚をしていて子どもがたまに父親の元を訪れる。でも、子どもは新しい父親と案外うまくやっている。これが今のアメリカでは普通の家族なんだろうなと思う。離婚家族とでもいうのだろうか。

これは宇宙人どうこうよりも、苦難に直面した家族の成長物語にみえた。

父親の静止を振り切って、軍と一緒に宇宙人をやっつけに行ってしまう息子。それは親の庇護を離れて自立していく若者のようである。その後、息子は行方不明になるが最後に再会できる。

別れたときとは違って、熱い抱擁を交わす二人。反発していた父親から自立したものの、いざ自立してみたら世間はわりと大変で、そこではじめて父親の大変さがわかったという、そんなふうに受け止められた。

娘役のダコタ・ファニングがすごい。パニック状態になり、金切り声をあげてキャーキャー叫びまくるのだが、まあ、すごく耳障りなのである。宇宙人より怖い。ダコタ・ファニング3人ぐらいいれば、宇宙人、殺れる。地球救える。これ、ほんと。

子どもの聞き分けのなさを完璧に演じている。買い物中にあのヒステリー状態に入られたら、置いて逃げるレベル。

映画としては、えー、ちょっとあんまり薦めない。ストレス溜まる。