玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ネトゲ 年末年始映画

▼門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし (一休宗純) あんまりこういう歌に共感すると、早く死んじゃうんじゃないかと怖くなりますが、うまいこと言うもんである。一休宗純も死からは逃れられずその苦しみの環の中にいるはずなのに、そこからひょいと抜け出して、どこか他人事のようないい加減さがいい。 他にも一休は「心配するな、なんとかなる」という言葉を遺しているようですが、そうなんだよなあ。ならなかったら、そりゃもうしょうがないわけだし。わたしも同じことをよく言いますが、こういうのって、言う人が大事ね。わたしが言うと「ならねえよ!なんとかしろよ!」って怒られる。ずるい。一休だけずるい。 ▼ブラウザゲームというインストールしないでできるオンラインゲームがありますが、正月はそれをちょっとやってました。でも作業っぽくてすぐ飽きるし、とにかく時間を食う。もうやめる。 ちょっと大きいギルド(ユーザのグループ)に入りまして、そこの代表とチャットした。 100人以上の組織なので、その管理や揉め事の解決は大変である。他ギルドとの抗争や調整などの外交も重要である。戦争のやり方も複雑で、味方の拠点を記したエクセルをもらった。このエクセルも通常の関数だけではカバーできない複雑さで、VBAという言語を使用して記述してある。 データを書き加えてskypeでやりとりをした。なにこれ仕事?と思った。 もはやネトゲ廃人になるスキルが足りない。 ▼年末年始は映画を鑑賞。 ・善き人のためのソナタ/2006年 独 善き人のためのソナタは、ここ2,3年内に観たものの中でもっとも印象的だった。 1984年、まだ東西冷戦は終わっておらずベルリンの壁は存在する。主人公は東ドイツの保安省の職員である。監視社会の沈鬱な雰囲気や権力の腐敗、そこに巻き込まれてしまう人の弱さが描かれている。 主人公が上司から命ぜられた監視任務は、国家の安全とは関係なく私的なものだった。大臣のお気に入りの女性を監視するという命令である。守るべき国や組織が腐敗した場合、それは守るに値するものなのか。お薦めの作品です。   ・ウェイヴ/2009年 独 独裁制を学ぶ体験授業をきっかけに洗脳されていく高校生たちを描いた映画。 そんなに簡単に独裁制に傾くはずがないと思ってはいるが実はそんなことはなくて、内戦での他民族の排斥など、経済問題、軍事衝突などなんらかのきっかけがあれば、意外と簡単にそちら側に行ってしまうのかもしれない。そういった危うさを自覚していないと怖い気がする。 esなどが好きな人は好きかも。面白かったです。   ・2012/2009年 米 マヤ暦の2012年地球滅亡を題材にした天災映画。天災が起こっても、実は自分だけは運良く生き延びて死なないんじゃないか、そう心のどこかで思っていたがこれは死ぬ。こんだけいろいろ起こったら、もう死ぬ。わりと序盤の地震で死ぬ。 友達とワーキャー言いながら観るのがいい。家族愛、自己犠牲、すごいCGてんこ盛りのザ・ハリウッドって感じの映画である。鑑賞後の何も残らなさが実にすがすがしい! あれ?この映画観たっけ?ってなる。
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