▼IT関連の忘年会だったせいか、出席者のスマートフォン所持率が9割を越えていた。持っていない1割はわたしです。
スマートフォンぐらい持ちましょうよと言われたが、たしかにもったほうがいいと思う。どんな本を読むよりも、直接触れることで製品やソフトウェアの思想みたいなものが染み込んでくる。それはとても大事なことだ。
でもなあ、もったいないんだよ。まだ使える物を捨てるというのが。もったいないオバケが出るんです。
その忘年会で話題になったのがエコ関連のシステムについてだった。エコ活動に対し共通ポイントを貯めて、それをさまざまな形(キャッシュバック、他ポイントへの交換)でユーザに還元するというものである。その考えは珍しくないものだけど、どこか違和感があった。
その正体について考えていたけど、それはスマートフォンのことだった。彼らがそれまで使っていた携帯は、データを消して販売店に渡すか、捨ててしまう。一応、使える部品は取られてリサイクルはされるものの廃棄されてしまう。そんで、また材料とエネルギーを使って新しい物を作る。なんだそりゃというか。
どうもなあ、壊れてもいないのに捨てたり、自分の道具一つ最後まで使い切らない人間がエコとかいってもな。軽薄さを感じてしまう。
が、仕事になるのであれば彼らの考え方が正しい。24時間テレビをやっている人間が社会貢献のことを本当に考えていなければならないかというと、それはまったく別のことだと思う。むしろそういった潔癖さは仕事をする上で邪魔になりかねない。
まあ、これはわたしがやるべき仕事ではないんだろうなあ。意見を求められたけどうまいこと伝えられなかった。
頑固さと偏屈さが止まらない。仙人になりたい。山の上で暮らしたい。山の上でスマートフォンをいじり倒したい。
欲しいんじゃん、結局。