玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

ボーナスとクリスマスプレゼント

▼会社を離れて仕事を引き受けるということはどういうことだろうか。

・やりたくない仕事は断れるが、仕事をしないとお金が入らない。

・自分が関わった仕事の成功も失敗も、すべて自分で引き受けなければいけない。

違います。そんな格好いい答えなど、どうでもよろしい。

あのね、ボーナスがないの。これ大事。一番大事。

淋しいんだなあ。今年のボーナスは何に使おうかみたいな楽しげな話もできない。N氏(自営)とお茶を飲みながら話した。

N:自営はボーナスないから、つまんないね。

わたし:あの上から降ってくる感覚がね、楽しいんだよね。2倍働いたわけでもないのに今月は給料2倍みたいな。

N:そうな。会社来てコーヒー飲んでウダーってして、家帰るだけのくせしてな。

わたし:おまえはな。

N:そーなんだよー。ウダーってしてボーナスもらいたいんだよお!

わたし:ちゃんと働けよ。そもそも、ボーナス欲しいなら就職すりゃいいじゃん。

N:いや、もう組織はいいかな。面倒だし。

わたし:お昼はいつも一人だしね。

N:そうそう。

わたし:机に花瓶置かれちゃうしね。

N:そうそう。

わたし:背中に「バカ」って貼り紙されちゃうし。

N:そうそう。

わたし:帰りの会で、お節介な女子に「先生!N君がいじめられてるみたいなんですけど!」って、その日の議題にされちゃうしな。

N:‥‥いじめられてないからね!自分から退職したからね!円満退社だから!

わたし:切ないわー。泣ける話だわー。

N:やかましい。そんなことより、やはりボーナスに代わるワクワクが欲しいなあ。

わたし:あれですか。プレゼント交換でもしちゃう?

N:お、いいねえ。モテないみじめな男同士、醜く傷を舐めあうってのもありか。

 

わたし:まあ、自分で自分を傷つけるね。

N:たまらんねー。この精神的リストカットが。

わたし:ド変態ですね。相変わらず。

N:そうなの。あの帰りの会でのみんなの冷たい視線が忘れられない。

わたし:いじめられてんじゃん。

N:さておき、プレゼントはいくらまでにする?

わたし:千円ぐらい?

N:千円?千円で何が買えるの?三万ぐらいじゃない?

わたし:三万て。え?なに?どうしちゃうの?付き合っちゃうの?お洒落なレストランでワインでも開けちゃうの?

N:まあ、三万は冗談で五千円ぐらいにしてみる?

わたし:はー。五千かー。けっこう使うなあ。いいけど‥‥。

N:いいけど?

わたし:じゃ、PSPのモンハン3でいいや。

N:は?指定してどうすんだよ!なにそのデパートの中身すけすけの福袋みたいな発想。安全にいってどうすんだ。ワクワクはどうした。

わたし:えー、だって五千円全部うまい棒とか買われたら困るじゃん。

N:わかんないから楽しいんだろ。

わたし:じゃ、いいよ。指定しないよ。指定はしないけど、サンタには頼んでおく。

N:なにそれ。

わたし:サンタさん、サンタさん、今年のクリスマスはどうかモンハン3をください。モンハン3をくれないなら、5千円の現金をください。

N:嫌な子どもだな、オイ。俺も頼んでおこう。サンタさん、サンタさん、2011年度版のほぼ日手帳の大きいサイズのやつと、それに合うカバーとペンをください。

わたし:サンタはおまえのパシリじゃないからな。そこんとこ忘れんな。

N:おまえもな。ところで、お互いの希望をサンタさんに伝えたけどそれは叶うのか?

わたし:叶うんじゃない。一年間いい子にしてたら!

N:うっとうしいわー!ほんと、たまにぶっ飛ばしたいこと言うなあ。

と、いうことでプレゼントをどうするか考え中。はたしてサンタさんはモンハン3をくれるのだろうか。そしてN氏は、ほぼ日手帳を手に入れられるのでしょうか。

というか、買いに行くの面倒だなー。ネットで買えばいいのか。うーん、うまい棒、五千円分買おうかなあ。

JUGEMテーマ:日記・一般