▼家のシャワーの具合が変になりまして、どうも温度変化が激しい。使っていると急激に温度が上がって「アチチチッ!」となる。そこで温度を下げると今度はぬるすぎて寒い。
まあ、思えばお湯が出るだけありがたいということです。幸田文の本を読んだとき、若い人は水が出るのを当たり前だと思っているとありました。昔は、共用の井戸から水をえっちらおっちら運んできて使ったものです。
わたしが子どもの時分には何不自由なく過ごせた。だが、ボーイスカウトのキャンプなどでは水をポリタンクに汲んできて大事に使っていました。その手が切れるような冷たい水で食器を洗っていました。それを考えると、蛇口をひねるだけで水が出るとはありがたい。まして、お湯など贅沢の極み。
そんなことを思いながら、シャワーの温度設定をいじりながらどうにか使っていた。しばらくして、その具合の悪さに慣れてみれば、なんとか使えるようである。急に熱くなったときでもなんとか堪えられる。基本はぬるいという状態だけど。そうやって、ためつすがめつするうちに物が愛おしくなります。出来の悪い子ほどかわいいとは、よく言ったものです。
ほほほ、かわいいやつよのう!などとご機嫌で使っておりましたところ、突然水が出た。びっくりして「ひゃん!」という奇声が出た。なにそのかわいいキャラ。テレビ東京かTBSでアニメ化されるでしょう。着ボイスがダウンロードできるでしょう。
オッサンですけど。
出来の悪い子ほどかわいいといいますが、あのね、限度ある。出来の悪い子はかわいいが、出来の悪すぎる子は勘当です。というか、修理を呼んだ。
最初から呼んどけという話だよ。