玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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やる気の無い店クチコミサイト 食べなログ

▼やる気の無い店というのは、もう駄目なんだろうかねえ。
 
友人と食事をした。友人がお店の人の許可を得てブログに載せる写真を撮っていた。こういうことは、もう当たり前なんだろうなあ。食べログなどのグルメサイトやブログによって評判の良い店は注目され、評判の悪い店は淘汰されていく。マズい店、サービスが悪い店が悪評を書かれる危険性とかについて言いたいわけじゃなくて、ただ単に大変だなあと思うのである。昔よりも努力をし続けなければならない状況になっている。

競争の激しい場所はたいていどこで食べてもちゃんとしている。美味しくないところは早々とつぶれる。はずれがないということは素晴らしいんだけど、土地があるしなんとなく始めた、みたいな人が生きていけないのがさびしい。ちょっとぐらい適当でもいいじゃないの。

わたしの地元にあった、入ると「え?食べんの?」と驚かれる中華料理屋もつぶれてしまった。回転寿司なのだけど、客がいないので回転させず、注文で握ってくれる寿司屋もつぶれてしまった。お金を払うと「お釣りがないからコンビニで崩してくる」と、5分ほど離れたコンビニまでダッシュするラーメン屋もつぶれてしまった。その間は客が店番をしています。見事なまでに駄目な店が揃っていた。

食べログに対抗して「食べなログ」を作ったらどうだ。それはもう駄目な店が集まっている。うっかり入ってしまった有名人が「美味しかったです!また来ます!」みたいなサインを書かされて、それが油で黄ばんでもずっと飾られてる店。サインの年号は昭和である。そんな店が食べなログにはてんこ盛りなのです!あ、ワクワクしてきた。あなたの手でそんな夢のようなサイトを立ち上げませんか。
訴えられると思います。

でも、駄目な店は、行きたくはないんだけど存在していてほしい。小学校の担任の先生みたいなものでしょうか。さして会いたくはないが生きててほしいというか。ひどいこと書くな。

さんざん悪口を書いてきましたが、もちろん長所もあります。そのサイトに掲載された店に行くと励まされるのです。
「あ、こんな駄目な店でも商売やっていけるんだ」と優越感を抱かせてくれる。どうでしょうか、食べなログ。それを友人に言ったところ「自分が駄目だから、下を見て安心したいんじゃないの?」と言われた。

ち、ちくしょー!いつもいつも正しいことばかり言いおって!ブログを探し出して荒らしてやる。コメントに投稿してやる。やったーコメントもらえたー!とか喜んだら出会い系サイトの宣伝だった、という目にあわせてやる。

さっき、そんな目にあったんですけど。
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