玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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卒塔婆(ちょっと妖怪っぽい。砂かけ婆の友達のような)

▼昼、友人宅で5,6人のミニ同窓会。わりと皆、変わらないわけで、もうちょっと変わったほうがいいんじゃないかと思った。わたしもだけど。

大人ばかりのせいか、つまらなそうにしていた友人夫婦の娘ハルちゃんが近寄ってきた。わたしに、そっと耳打ちするようにささやく。

「大人の話って、なんだかよくわかんないよね」

わたしも大人なのに、わかんないグループに入れられてる。わたしは、わかってるんだ。わかっていると信じたい。

▼大人の話がわからないもの同士として、ハルちゃんとおつかいに出された。

最近には珍しく晴れた日で、あまりの天気の良さに遠回り。散歩中に通りかかった墓地に入ってみる。色や形、敷地の広さなどから、墓石を10点満点で採点して遊ぶ。やがて仏罰がくだるでしょう。ハルちゃんが卒塔婆(そとば:墓の後ろなどに立っている細長い木の板)を指差して、あれは何と訊ねた。そういえば、卒塔婆が何かわたしも知らない。

わたし:携帯電話でいうなら、電話が墓石で、卒塔婆がストラップかなあ。卒塔婆は飾りなので、なくても大丈夫というか。

ハル:好きな子が足が速いとか、勉強ができるとか、そういうこと?

わたし:おー。まさにね。スジがいい!やるね!

ハル:いやいや。お主もなかなかの悪よのう!

なんで急に悪代官になるんだ。それからも、墓で盛り上がって遊んだ。

卒塔婆が何かはよくわからない。

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