玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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記念日の鬼っ子 ハロウィン

▼なんだかよくわからないものに、ハロウィンの位置がある。

あの所在のなさというか、どうもクリスマスやバレンタインに比べると薄い。記念日の中でも新入社員的立場であり、 何もわからず、とりあえず飲み会のセッティングぐらいは任されるというか、具体的な仕事がない状態である。

友人A子が雑貨屋に転職した。ハロウィンの日にはお買い上げ頂いたお客様に「ありがとうございました」ではなく「ハッピーハロウィン!」と言わねばならないそうである。言われた客の苦笑ぶりが目に浮かぶわ。誰が得するのか、そのイベントは。言うほうも、嫌で嫌でたまらないらしい。是非、10月31日はその雄姿を観にいく。死んだ魚のような目で「ハッピーハロウィン‥」とか言うのを観にいく。ハッピー感がない。

なんで今一つ盛り上がらないかというと、具体的に何をしたらいいかわかんないからではないか。クリスマスやバレンタインと同じように、意味とかはどうでもいいから、恋人にプレゼントをあげる日とかチョコを上げる日とかにしてしまえばいいんじゃないのか。あげる物が具体的に何かは浮かばないけど。

まあ、カボチャは駄目だな。重いし。菓子でもあげとく?そうするか。そんで、ついでにプレゼントとか買わせちゃえばいいじゃん。で「ハロウィンは恋人と夜景がきれいなレストランで!」とかうたえば、アイツらバカだからすぐダマされる。

ねー!そうだよねー!バカだからダマしていろいろ買わせちゃうもんねー!

犬のフンでも売りつけてみる?魔よけとか言って。買うぜ。

アイツらね「流行」ってつけば、死体でも買うから。マジで!超バカ!と言っている大手広告代理店のマーケティング部長の高笑いなどが聞こえるわ。

幻聴が聴こえてきたわ。ハッキリと。

キーッ!くやしー!その手はくうかー!

被害妄想で、勝手に血圧が上がった。

病気か。