玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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若者の言葉づかい

▼まるで老人のようなタイトルであるが、この日記は75歳の老人、後期高齢者が書いているのでよいのです。

先日、打ち合わせでお会いした取引先の方の言葉が気になった。それほど堅苦しい打ち合わせではないから「なんか微妙ですね」や「ヤバイですよ」という言葉は、いいかもしれないが「マジ、神だと思いました」というのは、仕事で使うのはちょっとどうかと思った。

先方は20代後半の男性である。同行した50代半ばの社長が、その言葉を聞いてどうなのかと様子をうかがうと「ほんと、神だよね~!」と、あっさり同意した。「自分から使っちゃったよ、オイ!」と思い、椅子からずり落ちそうになった。

そもそもわたしが喧しく言わなくとも、不適切な言葉は自然淘汰されていくのだろう。たとえ、相応しくない、誤用であると考えても、それを使う人が99%なら辞書にも載る。そうなれば、誤用は誤用ではない。それが正しい言葉になるのだろう。老人の繰り言に過ぎない話である。

▼以前、会社にマイラインか何かのサービスを入れたとき、言葉づかいにちょっと問題あると思える営業の方が来た。電話代が月500円安くなるとかで、本当はどうでも良かったのだけど、少しでも安くなるのならということでOKした。

最初から友達口調でそれが気になったが、その場だけのことだから特に何も言わなかった。彼から渡された書類を記入していると、彼に呼ばれた。

彼がこれから自社に電話をするから、マイラインを引くことに同意したことをわたしから自社の人間に伝えてほしいという。客(この場合わたし)の直接の同意が必要だという。たしかに勝手に引かれてもまずいので、もっともな話である。その説明を彼がわたしにする。

「わたしって、○○システムの小野寺じゃないですかぁ?

だから、いっぺん□□さん(わたし)に代わってもらわないとマズイんですよ~」

「はぁ?」と言ってしまった。

オマエが、ナニ寺かは知らなねーよ!と言いそうになった。温厚で通っているわたしだが、ちょっと態度に出てしまった。

わたしが殿様だったら、絶対オマエを打ち首にするんじゃないですかぁ?

イラッとするな、この書き方。

ああ、権力が欲しい。権力が欲しい。権力が欲しい。

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