宮崎あおい CM(earth music&ecology)
▼まだまだ暑い。
昨晩作った味噌汁が、今朝腐っていた。今年の夏は実に手ごわい。
今年は10月初めまで暑いという。秋って、死んでしまったのだろうか。
▼宮崎あおい CM(earth music&ecology)
なんでこんなにも惹きつけられるのだろう。他にもearthのCMはいくつかあるものの、ブルーハーツの「情熱の薔薇」を使用したこの作品は特に不思議な魅力がある。
宮崎あおいが北欧のような雰囲気の田舎町で、のんびりとロバにまたがり、情熱の薔薇を歌う。
CMに明確な起承転結があるわけでもなく、具体的なメッセージは受け取れない。広告主は、これを提案されたときによくOKが出せたものだと思う。その英断に感心する。どごがいいとはっきり言えないものの、でも、なんとなくいいのである。
やはり宮崎あおいの歌だろうか。あの歌を聴いて、上手とか下手とか言う気にならない。その部分で勝負する気がまったくないからなのだろう。とにかく楽しそうで、それを観ているこちらも楽しくなる。テレビで流れる歌を聴くとき、どこかで「上手くなければ駄目」と思い込んでいた。そうじゃないんだなあ。こういうふうに歌うのが本当の歌なのかもしれない。
社会に出ると、たえず周囲から評価される。「自分はこうやりたいんだ」そういう思いを押し殺して周囲の期待に応えようとする。それが、上手な歌を歌うことなんだと思う。上手な歌は誰のための歌なんだろう。歌う本人は心から楽しんでいるのか。
このCMの宮崎あおいは、誰に聴かせるわけでもなく、自分のために歌っている。(当然、CMなので視聴者はいるのだけれど)
ただ、周りなんて一切気にせず自分のために好きなように歌う、その自由さに惹かれるのかもしれない。
ここまで褒めておいてなんですが、このCMはなんのCMなんだ。