玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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4回ぐらいからやると思ってました(ひたすら言う)

▼久しぶりにメジャーリーグを観た。 ドジャースの黒田投手が投げていて、ノーヒットピッチングを続けていた。ノーヒットノーランというのは、一流の投手が現役を終えるまでに1度できるかどうか、そんな記録である。この日の黒田投手は絶好調で、観ている者にその記録を意識させるのに十分な内容だった。 解説はデニー友利だったが、試合中盤に「僕は4回ぐらいから、今日はノーヒットノーランできるんじゃないかと思っていました」と言う。試合が進むにつれ、同じことを言う頻度が増していく。 「僕はね、4回ぐらいから今日はやるんじゃないかと思ってたんですよ」 さっき聞いたよと思うが、まあ、とにかくそれをしつこいぐらいに繰り返す。観てる側も、もうわかったと思っているが、それでもデニーは言うのだった。 6回ぐらいに、球場の電光掲示板にノーヒットの情報が掲示されたのか、球場全体がザワザワした雰囲気になる。すると、あちらの観客は今頃気づいたのか!と言わんばかりにデニーは言うのだった。 「僕はね、4回ぐらいから今日はやるんじゃないかと思ってたんですよ!」 いや、もう、あんたが知ってたのはわかってるから。 「このバンドはブレイクする前から知っていた」とか言う人である。 「売れる前の曲のほうがよかった」などと言いそうである。 しかし、デニーも同じ投手として本当に嬉しかったんだろうなあ。その嬉しさはちょっと空回りした感はあるけど、十分こちらに伝わってきた。しかし、言い過ぎである。こっちは黒田のノーヒットノーランよりも、デニーが「僕は4回ぐらいからやると思ってました」をまた言わないかと、そればかり期待していた。 結果、黒田投手は8回1死までノーヒットピッチングを続けたが、7番ビクトリーノにシンカーをライト前に弾き返され記録達成はならなかった。その後、交代しシーズン10勝目をあげた。めでたい。 黒田がヒットを打たれた際、ドジャースファンだけでなく敵のフィリーズのファンも、立ち上がって黒田の好投をたたえていた。 ああいうところが、アメリカはいいなあ。 ▼SLAM DUNK(Aleph CM 資生堂 以前からCMを集めてましたが、これは知らなかった。けっこう古い物なのでしょうか。 CMをハードディスクに溜め込んでは、たまに取り出して一人ニヤニヤする気持ち悪い趣味を持っておりますが、またコレクションが増えてしまった。うれし。