玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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Wii fit plus モテキ(久保ミツロウ)

▼友人N(メタボ)がWii fit plusを買った。松嶋菜々子が宣伝していたやつである。 夏を前に大変身しようという気か。もう夏だけど。 ビリーズブートキャンプを初日に逃げ出した敵前逃亡野郎のNであるからして、今回も逃げ出さないか心配だ。しかも、とても飽き性なのである。 今週末辺り「俺使わないから、ちょっとやってみる?」と言ってこないか怖い。 「飽きたから、もうおまえにやるよ」と言ってこないか怖い。 Wii fitのボードを置くために、部屋を片付けてしまったぐらい怖い。 わたしがこれだけ怖がっているのだから、わかっているはずである。やつはできる男。必ず期待に応えてくれるはずである。ああ、もう本当に怖い。 早く持ってきてくれないだろうか。今日は一日中、家にいます。 ▼モテキ久保ミツロウ) 感想 「人生に何度かやってくるモテ期がついにやってきた!」 29歳派遣社員、地位なし、金なし、名誉なし、ついでにモテない。そんな主人公がある日、突然モテ出した。でも、そこは受身な上に経験の少ない主人公。デートでは上手くリードも出来ず、相手が何を考えいるかわからない。自分の気持ちも上手く伝えられない。不器用だけど必死に葛藤する主人公を描くほのぼの青春ラブストーリー(書いてて恥ずかしい)なのではないか。なのでしょう。きっと。 1巻しか読んでないから、まだわからんけど。 1巻は、主人公とこれから登場するヒロインたちの人物紹介。 主人公のモテないっぷりといっても、女の子とまったく喋れないわけではないし、ちゃんと友達にはなっている。ただ、自分から何もせず、ただ相手に愛されるのを待っている感じがする。 そこが読んでいて歯がゆい。まあ、あの、さっさといたしてしまえばいいじゃないですかと思う。 たぶんラストは殻を破って、自分から行動に出る主人公が見られるのではと思うけど、それを確認するために読むのもなあ。ちょっとその予想を裏切ってくれることを期待して読みたい。随所に挟まれる、オタクを標的にしたセリフもいい。 実際のところ主人公はモテている。太っている頃から、女の子と普通に会話してたし。 こっちは高校大学の頃なんて、モテなさすぎて発狂するんじゃないかと思った。それぐらいモテない。 わたしの友人にもモテない人がいる。 或るとき、付き合った人数の話になったとき「飲み会で女の子に『このサラダ美味しいですよね?』って言われたけど、それを一人としてカウントしていいか?」と真顔で聞かれた。それを却下したので0人になった。 モテないというからには、それぐらいモテないでほしいものである。