玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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バイクで転んだら、すぐに乗れ

▼友人と食事。

遊んでばかりいるようですが、そんなことはありません。明日から本気だ。明日から。

友人Aと二人で食事の予定だったが、急に会社の後輩も連れて行きたいということで3人で食事。

どうやら、その後輩は仕事でミスってめげているようだった。もうなんだか、放っておくとドロドロに溶けてしまいそうなぐらい落ち込んでいた。

わたしは他人にアドバイスするなど出来ないので、友人Aが後輩を慰めたり励ましたりするのを聞いていた。

「まあ、あんなミス、あんまり気にすることねえよ。怖がってたら進歩しないし。バイクでこけたら、またすぐに乗れって言うだろ?」

「そうですよね‥‥。僕、もうちょっとがんばってみます」

と、なんだかいい話のようだったが、わたしはほとんど鼻血が出かかった。

友人Aはバイクの免許を持っていない。それどころか自転車にも乗れない。あくまで、たとえ話だから、いいかもしれないが。

でも、なにその、乗れる感じで言っちゃうのかね?ライダー気取りで峠を攻めちゃうのかね?

本人どうしが盛り上がってるならそれで構わないが、とてもシラフでは聞いていられないのでカシスオレンジを注文。

あんた小学生の頃、自転車でこけたら「俺、べつに自転車なんか乗れなくてもいいもん!」と、その場に自転車置いて半べそで帰っただろ。

その自転車をおばさんに届けたのは、わたしだ。

挙句、Aが「あきらめたら、そこで試合終了だよ」などと、前に貸した漫画「スラムダンク」の安西先生のセリフをパクッていたので悶絶した。後輩は「そうですよね!」などと、いたく感激していたようだけど、それパクリだからな。

どうやら後輩君は立ち直ったようでよかったが、堪えきれないのでカシスオレンジをまた注文。

酔った。

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