玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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石ふたつ

風来のシレン3 Wii
その後いろいろ恨み辛みを言いながらクリア。ゲームシステムは確立されているシリーズなので、安定した面白さはあるものの、ムービーが飛ばせないとかセリフが早くめくれないとか、蔵や荷物の整理がすさまじく面倒くさいなど、ちょっとかゆいところに手が届いてない感があった。散々けなしながら結局やる。好きなのかもしれない。
 
このシリーズは武器や防具を何十時間もかけて育てていく廃人養成ギブスみたいなゲームですが、その育てた武器が一瞬でなくなるのが痛いのだなあ。一番きつかったのが、クリア後に発生するダンジョンで、正体不明の巻物を読んだら、武器がおむすびに変わったこと。ああ、わたしが何十時間育ててきた剣が一瞬のうちにゆめまぼろしに‥‥。ただのおむすびに‥‥。

これ作った会社、つぶれればいいのにと思わないでもなかった。いい年して、そういうことを言ってはいけない。これを機に風来のシレン3を卒業いたしました。楽しませてくれてありがとう。

▼石



家宝といえば大袈裟なのだけど、石が二つあります。この二つの石は父親が40年ほど前にアメリカのどこかで買ってきたらしい。切断すると、中はとても綺麗だそうな(我が家での言い伝え)。

いつか切るいつか切ると言いながら40年である。切ったところで、本当に綺麗かなんて怪しいものです。家族の間で、たまに話にのぼる。
「あの石は切ったらすごい!あれは切ったら床の間(家にない)に飾れる」と言う。
この、眠れる獅子的表現が好き。アイツの本気はすごいよ、みたいなの。石だけど。

結局、誰も石屋さんに持っていかないんだなあ。きっとこの先もずっと「切ったらすごい。切ったらすごい」そう言われ続けるのだろう。

いやあ、本当にね、切ったらすごいんですよ。切りさえすればねえ。アイツが本気になったら手がつけられないんだから。本当なの。